第142話来た!見た!勝った!

今日は、午後1時からA型作業所の面接であった。時間の15分前に会社のインターフォンを押す。

?、返事がない。もう一度押す。返事がない。

まさか、僕が場所を間違えたのかと、不安になり会社に電話を掛けた。

すると、今、出ているのでちょっと待って下さい、と言われて10分程待つとジーンズ姿の男性が現れた。

「すいません。面接する者が遅れてまして。さっ、会社へお入り下さい」

「ありがとうございます」

と、言い作業場の椅子に座るように言われた。

僕が時間を間違っているのか?と思って求人票を確認したが、13時と印字されている。

男性はスタッフと15分程、四方山話をした。

そうしているうちに面接官が入って来た。代表らしい。どう見ても30代の男性だ。


家族構成、現在の病気の症状、クリニック名、主治医名、履歴書の確認。

色んな話しをしていたら、代表が、

「私らと、一緒に働きましょうか?」

と、言う。

僕は今日、この場で長い闇を抜け出したのかと感じて、

「是非、宜しくお願い致します」

と、返事した。

「いつから、働きましょうか?」

「じゃ、明日からお願い致します」

「明日から?僕も頑張って手続きしますから、明日の9時半にこちらにまた、出勤して下さい」

「はい、分かりました。今日は、ありがとうございました」

と言って、会社を後にした。まず、嫁さん、母、千茶、ヒロちゃんにようやく仕事が決まった事をLINEで知らせた。


帰りに、コンビニで缶ビールを買ってきて、チータラ、カニかま、唐揚げで一人で祝勝会を開いた。

夜は、母とビールを飲む事になってる。母は、お茶だが。

今日は、神経使ったのとかなり地下鉄の階段を上り下りしたので疲れた。

明日から頑張ろう。

明日は太ってもいいから、ビールを飲もう。


本日の読み切りエッセイ、これまで!

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