夜散歩

夜の風は冷たくて心地良い

誰もいない歩道

渋滞のない車道

眺めながら歩く

ギュッと雪を踏みつける感触が好きで

ただ歩く、当てもなく


今日はどっちへ行こうか

グラファイトに聞く


子どもの頃にした冒険みたいで

少し胸が高鳴る


カギとスマホと消極的な希死念慮

それだけ

ポケットに詰めて

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