第25話 逃走
急いで玄関に向かえーっ。
よしっ、靴も履いたし外へ行こ。誰も私の家知らないし、外なら余裕で逃げられるでしょー。よしーっ私の勝ちー♪
「来たっ!」
へ?
「な、なんでリコたち先にいる訳?」
「ここは生徒玄関。教室から遠回りしないとたどり着けない。でも、私たちが通ってきたのは職員玄関。教室からでてすぐの位置にあるのよ。」
職員玄関って自分の靴ないよね。よくみれば靴下で砂の上いるし、本気じゃん。
でも、このまま靴を持って職員玄関とやらから出ていけば追いつけないでしょ?
私の方が速いんだから。
やっぱり、私の勝ちー♪
「追いついたぞー」
あーっクラスの男子っ。後ろから来てたの忘れてた!
あー、終わった。前は男子たち、後ろはリコたち、横は靴箱。逃げ場がない。完全に終わった。
——そうして、捕まった私は正直にすべて話した。嘘をついたらバレるんだもの、しょうがなくない?私は向こうの事情は知らないが、どうやら私と翔君が1週間付き合うことになった理由には知歩が1枚噛んでるらしい。だからか、
「騙された。」
「姉に一泡吹かせたいって言ってたのにー。」
「協力させたの間違いだったー。」
と、王様ゲームを計画したリコたちは悔しがっていた。
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