第22話 お遊び
ただのお遊びだよ?」
お遊びっ!?
「翔君はねーうちらと王様ゲームしててあんたと付き合うことになったの。」
「翔君じゃなくて私たちの中の誰かの方が面白かったのにな。あーあ、4分の1外れたのほんと残念。」
「ねぇ、告白されて嬉しかった?1週間付き合えて楽しかった?嘘だとも知らずに。」
煽りが凄い。この空気が怖い。目を合わせられないや。
あれ?いつもなら真っ先に家に帰る奴も残ってる。
そっか、クラスメイト全員知ってて私を笑いものにしようとしてたんだ。
「クラスメイト全員知ってたの?」
「そうそう。誰も助けてくれなくてかわいそーw」
このクラスに友達はいないから、当然か。
翔君に至っては胸に手を当てて俯いている。
知歩は本当に翔君のこと好きなのに、お遊びで告白とか良くないよ。
悲しそうな知歩の顔と嬉しそうなリコの顔が交互に思い浮かぶ。
はぁ、知歩に伝えに行こっか。
凄く悲しむと思うけどなぁ。言いたくないなぁ。
「あ、逃げるんだ〜。」
「ずっと翔君と一緒にいてムカムカしてたけどようやくスカッとしたわ。」
「楽しー。」
はぁ、さっさとこんなところおさらばしよう。明日からどうすればいいのかな。
それも含めて知歩のところに相談しに行こう。
「こんなことして許されないと思うけど——
僕ともう一回付き合って下さい。」
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