墜落のシリウス〜第八話 ゆがんだ恋人〜

登場人物一覧

メインキャラクター

ワレス　本名ワレサレス（ワレサ）

愛する人が必ず死んでしまうという不幸な宿命を持つ金髪碧眼の超絶美青年。

頭脳明晰、剣術にも優れ、たいていのことはなんでもできてしまうハイスペック男子。ただし、生い立ちが複雑なので性格は屈折している。プライドが高く、威圧的な権威が大嫌い。世をすねつつ、正義や純粋なものに憧れる。

幼くして家族を亡くし天涯孤独（てんがいこどく）で各地をさまよった。

十代の数年間、アウティグル伯爵家にひきとられていたが、そこの子息ルーシサスが死んだことで、ずっと苦悩している。

現在はボイクド砦で傭兵をしている。魔物の横行する摩訶不思議な砦で事件を解決するうちに、彼は自らの運命に迫っていく。

ハシェド

ユイラ人の父とブラゴール（ユイラの仮装敵国）人の母のあいだに生まれたハーフ。そのため肌は褐色。白い肌のユイラ人のなかでは異質な存在。周囲の偏見や差別を受けてきた。しかし、おせっかいで人情に厚く、砦に来たばかりのワレスにも、なにくれとなく親切にしてくれた。

『大地のゆりかご』にて彼の生い立ちがわかる。

クルウ

白い肌、黒髪黒い瞳の典型的なユイラ人。もとは船員だったらしい。温厚に見えて、じつは策士？

『ゆがんだ恋人』でその過去が明らかに。

エミール

赤毛と左右の瞳の色が違うオッドアイという個性的な外見の少年。その見ためで苦労してきた。砦には父を探してきた。第二話『人肌の似姿』で、それについてくわしく描かれる。

カナリー

エミールとはりあってる食堂の給仕。ふわふわの金髪で可愛い。

ロンド

砦の司書（魔法使い）。行動がすべて変。白髪。ベビーブルーの瞳。黙ってれば美形。

『セイレーン姫の恋』は彼の話。

ダグラム

砦の司書長。見ためは栗色のストレートヘアの美少女だが、じつはワレスより二十歳は年上。魔法使いの腕は一級。

スノウン

司書。銀髪。冷静沈着でちょっと冷たい感じの魔法使い。『ゆがんだ恋人』のなかで、司書長との関係が語られる。

コーマ伯爵

ボイクド砦の城主。まだ二十歳すぎの青年。育ちのよさがにじみでている。

ガロー男爵

コーマ伯爵の親友で、現在は書記、城主代行。片眼鏡（モノクル）をつけている。

ギデオン

ワレスの直属の上官。黒髪に緑の瞳。ワレスに気があるので、何かとちょっかいかけてくるイヤなやつ。金髪フェチ。過去に想い人（金髪碧眼）が砦で死んだらしい？

メイヒル

ギデオンの右腕で愛人。もちろん金髪碧眼。なんでもギデオンに言われるがまま。

サムウェイ小隊長

ワレスと反発していた正規隊の隊長。金髪。おかたい。『大地のゆりかご』で初登場。

アトラー隊長

コーマ伯爵の親衛隊。もともとコーマ家に仕える騎士。背が高い美丈夫。『ゆがんだ恋人』初出。

ワレスの部下

アブセス

平凡なユイラ人青年。おとなしいのでワレスが小間使いがわりにしていた。ワレスに憧れている。

ユージイ

もと正規隊。ひょうひょうとして見えるが、仕事はそつなくこなす。『大地のゆりかご』から。

ホルズ

粗野な六海州の男。体はデカイ。『人肌の似姿』から出てくる。最初はワレスに反発していた。

ドータス

ホルズの親友。背は低い。同じく六海州の出身。じつは頭は悪くない。

ザッツ

『ゆがんだ恋人』で初めて名前が出てくる。六海州人。気が短い。

ブランディ

ワレスと反目していた部下。

ゲストキャラクター『ゆがんだ恋人』

エンハート（エルマ）

金髪碧眼の謎の美青年？

クルウと何やら知りあいらしい。じつは砦には兄を探しに来ている。

エンハート

エルマの兄。金髪に蜂蜜色の瞳のものすごい美青年。ワレスがみとれるほど。その美貌で行く先々にトラブルを起こす。

マニウス小隊長

正規隊（死んだタオの隊）の隊長。まじめ。隊長格は今後も出てくる可能性がある。

タオ

正規隊の兵士。いわゆる死体役。連続殺人の犠牲者。

ネイフィ、ダレン

薬草園担当の司書

庭師（登場順）

ヘンルーダ

庭師長。

ユーグ

顔に火傷がある。初登場シーンでロンドを襲った。第二区画担当。

ミモザ

庭師一の美青年。第二区画担当。

リチェル

第四区画担当。

ユリシス

果樹園担当。ワレスのジゴロ時代の知りあい。

リヒテル

『月光ファンタジア』にも出てくる薔薇担当の青年。第一区画担当。

アイリス、クロード

第一区画の担当

ショーン、マグノリア

第三区画担当。