【第1部終了】夜中の学校で出会ったのは、俺と犬猿の仲の学年一の美少女の泡瀬さんでした。

第14話 深谷先輩は答えて欲しい

　深谷先輩が俺を見つけると早歩きで寄ってくるが周囲はざわついていた。

「えっ、誰あの美人さん」「ばか、お前聞いたことないのかよ。2年の天使の異名を持つ深谷先輩だろうが！」「いや、私は後輩属性の深谷先輩って聞いたよ」「いや、わいは鉄血宰相の深谷先輩と聞いたで」「「「それだけはない」」」「んで、その深谷先輩がなんでまた鳥田に用事があるんやろうな？」

「「「それは確かに！！ おい、鳥田どういうことだ」」」

「揃いすぎだろお前ら！」

　まさか、３人のセリフが完璧に被るとは思わなかった。しかし、深谷先輩はやはり有名だったか。はたから見てても目立つと思うし当たり前か。

「あー、朝ちょっと色々あってな」

　正直、俺が説明できることなどない。というか、今の状況が俺ですら分かってないのだから仕方ない。

「「「まぁ、深谷先輩ドジっ娘ぽいし仕方ないかぁ」」」

「待ってくださいです、その評価はとても誠に遺憾ですぅ。私は先輩なんです」

「「「先輩感…ないんですよねぇ」」」

「遺憾ですぅー！！！！」

　足をジタバタさせる先輩。早速ウチのクラスメイトに弄ばれていた。やっぱり完全な後輩属性だよなこの人。

「で、何か用ですか？ 深谷先輩？」

「あぁ、忘れるとこでしたです。ちょっと鳥田君とお近づきになりたいと思ってきたんです」

「「「鳥田てめぇ」」」

「ストップ、ストップ、昨日澪に散々やられたの忘れたのか！？ あと、なんで女子まで羨ましがってんの！？」

　このクラス団結力高すぎないか？

「じゃあ、俺はどいた方がいいですかね？ …あと、桔平あとで潰す」

　ドス黒い言葉を吐きながらヨウも退散しようとするが。

「あっ、君にも聞きたいことがあるんです。こういう質問は客観的な視点も必要なので」

「ええ、そういうことでしたら何でも聞いてください。ええ！ 桔平の親友一筋100年ですから」

「お前一体何歳だよ！」

　深谷先輩に引き止められ、あっさり戻ってきた。本当に、こいつ調子いいな。

「じゃあ、早速ですが…鳥田君のタイプって…」

「「「鳥田てめぇ」」」

「全員で血走った目をこちらに向けてくんな！ なんでだよ！ 俺何にもしてないだろ」

「言い方が悪かったです。鳥田君の好きな人のタイプを教えて欲しいです。…そしたら、頑張るので教えて欲しいです」

　深谷先輩が少し白い頰を赤らめて若干上目遣いでこんなことを言ってくる。

「「「鳥田許すまじ！！！」」」

「だから、なんでだよ！！」

「鳥田君、言って欲しいです」

　深谷先輩は若干上目遣いのまま構わず聞いてくる。隣のヨウは上目遣いをしながらガンを飛ばしてくる。俺、モテモテだね。（棒）

　とりあえず、普通に答えりゃいいか。

「ええっと、自分は特に見た目や外見は気にしませんね。努力家な人とか、負けず嫌いな人とか、優しい人が好きです」

「そうなのですね。メモメモっです。…と、そういえば君の名前を聞いてませんでしたです。名前を聞いていですか？」

　俺の回答に一瞬瞳を輝かせた深谷先輩は、今度はヨウに名前を尋ねる。

「三田 ヨウです！ 好きに呼んでください」

「なるほど、ヨウ君ですね。メモメモっです。じゃあ、今日はこの辺しておくです。あまり、滞在すると迷惑になりますから。ありがとうございましたです」

　そう言うと早速と教室を去っていく深谷先輩。なんと言うか…元気な人だ。

「「「あぁ、もう行っちゃった」」」

　クラスの奴ら、本当に息揃いすぎじゃね？ どこかで練習でもしてんの？ 俺、ハブられてんの？

　クラスメイトの団結力が強すぎて色々心配になる今日この頃だ。

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今日は休みの日のはずなのに短くないか？って？ …すいません！！！！！ 本当は、昨日ここまで書きたかったんですが…作者がふざけた結果先延ばしになり、今日は短くなりました。

なら、今日は2話投稿したらどうか？ って、僕には無理です。だって、1日1話が限界だからです！！（なにを自慢げに）

もし、少しでも続きが気になれば星と応援お願いします。もらえると作者がそこら中を飛び回って喜びます。（迷惑！！！）

では、また明日〜。まだまだ、深谷先輩暴れるよー。