5. マッドマックス2(1981年、オーストラリア)
ということで、結局2作目に続くわけですが。
監督は、1と同じくジョージ・ミラー、主演も同じくメル・ギブソン。
前作のヒットを受け、約10倍の費用をかけて作られてますが。
ストーリーは、前作の「マッドマックス」の直後に、二大国間で勃発した世界大戦により文明が崩壊。
戦争の影響で枯渇した石油を巡り、凶悪な暴走族が略奪を繰り広げる荒廃とした砂漠の世界へと変貌。
元警官マックスは、前作で家族を失ったショックから生きる希望と目的を失い、相棒である犬(オーストラリアン・キャトル・ドッグ)と共に、改造を施した愛車V8インターセプターに乗ってひたすら走り続ける日々を送っていた。
という、モロに「北斗の拳」! な世界観ですが、元はと言えば、こっちの方が早い(北斗の拳の原作は1983年からスタート)。
崩壊した世界で、モヒカンの暴走族がヒャッハーするという、ポストアポカリプスの一分野を作り、「北斗の拳」をはじめ、後のSF作品にも大きな影響を与えています。
私自身、「北斗の拳」が大好きで、原作コミックスを全巻持っている(文庫版)ので、この作品も大好きです。
さて、前回の答え。
「水平二連式のソードオフ・ショットガン」。
北斗の拳では、ケンシロウの義理の兄のジャギが持ってますね。
他にも、北斗の拳そっくりなキャラクターと世界観がこれでもか、と出てきます。
登場人物を例に挙げると。
マックス=そもそも、革ジャン、革ズボンという格好からして、ケンシロウ。ファッションも、無口な性格もそっくり。
ジャイロ・キャプテン=マックスの相棒になる男。ゴーグルの存在が、バットっぽいし、メカにも強い。お調子者な性格も似てます。
フェラル・キッド=北斗の拳では、リンのポジション。女の子っぽいけど、実は男の子。ただ、しゃべれないキャラクターといい、健気にマックスに着き従うところなど、妙にリンに似てます。ちなみに「フェラル・キッド(Feral Kid)」は英語で「野生児」の意味。実は物語の語り部が、年を取った後の彼なのですが。
ヒューマンガス=ならず者のリーダー。ファンからは敬意をもって「ヒューマンガス様」と呼ばれ、作中では「ロックンローラーのアヤトラ(伝道師)」と呼ばれています。ホッケーマスクに筋骨隆々の半裸。調べると、北斗の拳の、初期に出てくるシンの部下のスペードの、さらに部下にこいつとそっくりな奴がいます。まあ、ザコキャラなんですが。なお、ヒューマンガス役のケル・ニルソンはスウェーデンの重量挙げ選手出身なので、筋肉ムキムキなのも納得。
ウェズ=こいつは、明らかにシンの部下のスペード。モヒカン、顎ひげ、顔のペイント、首周りの羽根、ボウガン。性格まで、何から何までそっくりです。
他にも、牙一族に似てるキャラやら、村の住人などそっくりな奴がいっぱいいます。
世界観や、武器(火炎放射器、ボウガン、鎖のリードなど)まで、本当によく似ています。
そもそも、前作のトーカッターも、北斗の拳のジャッカルそっくりですけどね。
ある意味、最高の映画です(笑)。
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