好き語り

「名刺代わりの好きな漫画5作」

漫画ね、完結してないやつはちょっと判断がむずいんですよね。漫画に限らんけど。

追いかけてる間は、そりゃあ楽しいさ。でも完結後もずっと手元に置いて、何度も繰り返し読むってのが、きっと自分にとって「好き」の指標になるのではないかな、と考えてます。

少女漫画が多いです。

『ガートルードのレシピ（全5巻）／草川為』

以前にもちょろっと語ってますね。『とうきょう小鬼らいふ』の辺りで。モノローグがとてもよい。作者推し。

女子高生、佐原漱と出会った悪魔の少年、ガートルードは、様々な悪魔のパーツを繋ぎ合わせて作られた人造悪魔。パーツを取り戻しにやってくる悪魔と戦いながら、自らのレシピを長年探し求めて生きて来た。

みたいなお話です。プッペンとマリオットかわいい。

たぶんなんかもう私の中に完全に刷り込まれてしまったんだと思う。ずっと好きです。ここまで好きなんだし、たぶんこの先もずっと好きです。

人造悪魔、って設定、ロマンあっていいよね。

『お迎えです（全6巻）／田中メカ』

ハートフルあの世コメディ。

大学生のえんちゃんが、未練を残しこの世に留まる死者の人たちの、その未練を解消しあの世にお見送りするためバイトとして奔走するっていうお話です。

未練を残して死んでしまった人たちが出てくるので、そうそう楽しいばかりではないです。辛かったり悲しかったり、やり切れないこともあるけど、それでも人の優しさに触れて、読んだ後はちょっとだけ優しくなれる気がします。

いわゆる死神なんだけど、ナベシマさんもゆずこちゃんも全然それっぽくない。二人とも好き。ハートフルなお話。

『ハチミツとクローバー（全10巻）／羽海野チカ』

言わずと知れた羽海野チカさんの『3月のライオン』の前の作品です。『3月のライオン』も好きです。あとオベロンも好きです。

美大生の青春群像劇。森田さんが醤油で絵を描くとこ好きです。いや、全部好き。

美大ってこんななのかな、とか色々考えて、こういった世界への憧れを募らせたりするよね。わかる。でも現実はただただ個人差があると思う。

うまくいかないこともあるし、苦しいこともいっぱいあるけど、青春なんて突っ走ったもん勝ちだ！

甘酸っぱい恋愛パートも好きです。

ラストのタイトル回収には込み上げるものがある。ふるえる。

『ゴーストハント（全7巻+3巻）／いなだ詩穂』

小野不由美さんの悪霊シリーズ、そのコミカライズ版です。いなだ詩穂さんが好きで、幻影奇譚っていう短編集が大好きだったのが手に取った切っ掛けです。ホラー苦手なのに。

ちなみに幻影奇譚、コミック未収録のやつがあるんですよね。祓い屋みたいな男の人がお坊ちゃん助けるやつとか。白泉社さん、どうにかなりませんか。

さて、ゴーストハント、原作も好きです。どっちも好きだしどっちも面白い。でも絵がある分、漫画の方が怖い気がします。ミニーが燃えないとこと、ヴラドの風呂のとこでビビり倒す。でもすっごい面白いから。

読んだ後びくびくしながら過ごす感じになるけど、そんなの気にならないぐらい面白いです。ちょう面白い。怖いけど。

全7巻で一旦終わりましたが、『悪夢の棲む家』3巻が後から追加で描かれました。こっちもとても面白い。そして怖い。

原作ね、続き、欲しいな……ってずっと思ってます……。

あと幻影奇譚……。

『鋼の錬金術師（全27巻）／荒川弘』

面白いよね。これはなんかもう、語る必要すら感じねーわ。

完成された面白さ。錬金術ってあたりにロマンを感じるし、キャラクターも魅力的だし、とにかく面白い。面白いしか言えないけど、それで特に問題も感じねーわ。

マスタングさん好きです。あとリザちゃん。

終わるべきところで綺麗に終わっていることも含めて、好感度も高い作品です。

多分ジャンルとしてはダーク・ファンタジーに分類されるんだと思うのですが、悲劇的になり過ぎないで楽しめるっていう、その辺りのバランス、すごくね？

面白い話と、カッコいいキャラクター、そういうのが読みたかったらハガレン勧めとけば間違いない！

以上、「名刺代わりの好きな漫画5作」でした。

未完なので今回省きましたが、『夏目友人帳（既刊28巻）／緑川ゆき』も大好きです。

あと『カラクリオデット（全6巻）／鈴木ジュリエッタ』を捻じ込みたくて結構迷った。いっそ「名刺代わりの好きな漫画6作」にしてやろうかと……。最終的に諦めました。