映画『ローグ・ワン』
遠い昔、はるか彼方の銀河系で……ジャジャーン!!!!
っていう、ファンファーレで始まるかの有名なスペース・サーガ、スター・ウォーズシリーズのスピンオフ映画です。
シリーズの第一作目「エピソード4/新たなる希望」の開始直前、前日譚となります。
ジェダイが滅びたとされ、帝国軍が掌握しつつある銀河系。
その帝国軍が開発している究極兵器「デス・スター」、星をも消し去るほど強力なその兵器を破壊するため、奔走するレジスタンスの物語です。
歴史に埋もれた名もなき英雄たちが、希望を繋ぐ英雄譚です。
分かるか。これが、英雄譚ってもんだ。
血沸き肉躍る冒険活劇ではありません。
そういうんじゃないんです。そういうんじゃないの。ただね、結果として、彼らは英雄なんだよ。分かるか。分かれ。そして観て心打たれて泣くがいい。私はもう泣いてる。
鼻セレブで鼻をかみながら続けましょう。
ちなみに私はスター・ウォーズ好きです。拗らせガチファンとまでは言わないけども、新作が公開されれば劇場にほいほい観に行って、パンフ買って、Blu-ray買う程度にはファンです。
で、シリーズ通して一番好きなのがこのローグ・ワン。
単体で観てもまあ、楽しめるんじゃないかな。知らんけど。
出てくるキャラクターが幾人か分からんだろうけど、大体の雰囲気は分かると思います。
もしこれ読んで、ローグ・ワン興味湧いたけど、スター・ウォーズ観るのはちょっときっつい……みたいな方は思い切ってローグ・ワンだけ見てみるのもありだと思います。たぶん。知らんけど。
まず特筆すべきは、ベイダー卿でしょう。
言わずと知れたあの有名なテーマ曲でお馴染みの悪役、ダース・ベイダー。
このローグ・ワンにおけるベイダー卿の描かれ方、私はまずそれに百点満点で百億点を差し上げたい。
批評家気取りかよ、って思うけど、まあ落ち着いて。私がな。
あんなにもあの赤いライトセーバーが効果的に描かれたシーンがかつてあっただろうか。いや、あったかもしれんが。
暗闇に光る、ダークサイドを示す赤いライトセーバー。あの絶望感。一筋の希望をも刈り取らんと襲いくる絶対的な悪、強者。震えるわ。興奮のあまり。
っていう、ベイダー卿への熱い思いだけであと十万字ぐらい書けそうだけどこの辺で勘弁してあげましょう。
ローグ・ワンはね、本当にいいんですよ。
希望を、熱い思いを、未来へ繋げるのです。誰かに未来への希望を託し、皆が己の全てを掛けて前へと進んでいくのです。
勝つためじゃなく、負けないために。
この世には、命を懸けて戦うに足る素晴らしいものがあるんです。ってLotRのサムも言ってたじゃない。それです。
それと、私の個人的な好みではありますが、恋愛描写がないところもポイント高めです。
なんでもかんでもキスして恋愛させんじゃねえよ。吊り橋効果かよ。っていう、そういう風にしなかったところ、すごく好きです。
いや、そういう風に考えてもいいとは思うんですよ。その余地は十分あるし。
でも、恋愛感情を超越した、もっと違う何かがあったっていう解釈ができるところ、そこがすごく好きなんです。
散っていく仲間たち、信じて見送った者たち、決して諦めず、どのような形であれ、愛する者のために戦った英雄たちの姿を、ぜひその目に焼き付けて欲しい。
ジン、キャシアン、K2、チアルートとベイズ、ボーディー、その他全ての英雄たちへの敬意っていうか、本当にこれ好きすぎて、引くわ、ってぐらい熱いものが垂れ流しだけどまあいいや。
フォースと共にあらんことを!
ちがった、ここはこれだ。
フォースは我と共にあり 我はフォースと共にある
ローグ・ワン、みんな観てね!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます