〈契約済み〉エルゥゼ・ファリア(エリア7逸脱者)

出現場所:「エリア7-1:マッドシティ」

  強さ:★3


エルゥゼ・ファリア


〈概要〉


 9歳の幼女。外見は茶髪に青い瞳。

 異世界における念動力者の名家に生まれてきた子。先天的に脳に損傷を負っているため「痛み」や「死」の概念を理解できない(ただし単語としては意味を知っているので、「しねー!」とは言ってくる)。


 幼女にとっては明らかに危険地帯であるエリア7で、既に何日も生き延びているのは念動力のおかげ。無邪気に辺り一帯の人間を爆殺してくる危険人物。


 力を見込んだリアによって転移させられたが、リアでさえも精神的な問題は見抜けなかった。


 救助するとしたら、脳の損傷を治療したうえで痛みや死の概念を教え込むことになる。暴力をはじめとした根源的プリミティブな欲求に、例としては恐怖に訴えて抑止力とする手段も可能。念動力に対して耐性を持つ人物が「次勝手に爆破したら殴るぞ」と脅すことによって精神的に抑え込むのが最たる例。

 ただし、正直救助するより殺すのが手っ取り早いと言える。痛みも死も理解できない彼女にとって、彼女自身へもたらされる死は救済なのかもしれない。



〈特殊能力〉

「ふっとべー!」:

 視線で位置を決め、「ふっとべー!」という思念で実行する爆発の念動力。イメージとしては「撃ちたい位置に銃口を向け、引き金を引く」というもの。

 爆発の加害範囲は半径10m。衝撃波含め、その範囲外であれば傷一つ付かないが、範囲内であれば軍用の装甲兵器にも余裕でダメージが通る威力。生身の人間が防御策も無しに食らえばひとたまりもない。

 当然、射程は彼女の視界内の物体に限る。彼女が見ている状態で遮へい物に隠れると、最悪その遮へい物ごと爆破される可能性も大いにある。ちなみにクールダウン無しで乱発してくるため、対策なしに挑むのはオススメしない。

 弱点は視線で爆破位置がバレるのと、「ふっとべー!」という思念を思い浮かべるまでに0.3秒程度の隙があること。達人や対策して挑む者であれば、彼女を無力化できる可能性は大いにある。


「ばりあー!」:

 “自分が起こした爆発でダメージを受けない”能力。

 これを応用して、「ふっとべー!」で自分自身に視線を向けて爆発の意思を示すことにより、瞬間的なバリアじみた運用も可能。

 ただし、自分以外が起こした爆発(例:飛んできた手榴弾による爆発ダメージ)や、爆発によって吹っ飛んできたガレキなどの飛来物に対し、この能力は無意味である。あくまでも「“自分自身に起因する爆発”のみを無力化する」能力。


「くらい、こわいよ……!」:

 “自身の視界が奪われた際に発動する”能力。発動条件は「片目ないし両目を損壊されること」(砂などの一時的な目潰しでは発動しない。また、戦闘中にゴーグルをかけられる、「眼球に害が及ばない」視界の奪い方でも発動しない。目をえぐり取るなど、眼球に害が及ぶ方法での永久的な視力の喪失に起因する)。

 この能力が発動すると、彼女を中心に半径50mの特殊な領域が展開される。そして間髪を入れず、領域内に「ふっとべー!」と同様の半径10mの爆発が常時、0.1秒間隔でランダムな場所に展開される能力。これは「物理的に目を潰してくる敵への対策」というトラップじみた目的で用意されたもの。

 ランダムゆえにどこで爆発が起こるかわからないため、この能力を発動させた場合「61m以上の距離から狙撃なり何なりの遠距離攻撃で仕留めるしかない」状態に陥る。いわゆる発狂モード。



〈台詞候補〉

「ふっとべー!」

「しねー!」

「お兄さん(お姉さん)、こんにちは」

「わたしはふっとばないよー♪」

「目が……見えないよ!!」

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