第4話 瞳
どれだけ体が大きくても。
どれだけ物が周りにあっても。
見ることができるのは、たったの直径5ミリ。
どれだけあいつが憎くても。
どれだけあの人を尊敬していても。
見ることができるのは、たったの一人。
そのたった直径5ミリで、私はただ一人を——
――彼を、見ている。
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