君を壊してしまうその前に俺は壊れてしまうだろう

 ああ…… まただ


 黒い誘惑が


 その水面に君の姿を映した


 欲望の淵へと 俺をいざなう


 もはや 俺にできるのは


 矛先を逸らす事ぐらいだ


 無駄な抵抗だって


 それぐらい 俺も判っている


 時間の問題なんだ


 そもそも どうしたらいいのかよくわからない


 この気持ちを表わす手段が 俺にはないんだ


 言葉でなんか とても語り尽せやしない


 たとえ表せたとしても


 この苦しみから抜け出せる保証など どこにもない


 このままではいずれ 君を壊してしまいそうだ


 でも それは叶わないだろう

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