願いましては~
あの日で世界の何かが変わったなんて思っちゃいない
あいつは昔からあんな奴だったし
俺も大分前からあいつの事気に喰わなかった
今度の一大事だって単なるリアクションに過ぎないんじゃないだろうか
それはさておき
あんたには心底失望させられたよ
もはや絶望といってもいいぐらいだ
「もしも……」なんてのは俺の最も嫌いな言葉の一つだが
今回ばかりはその「もしも……」が頭をよぎったな
もしもあんたがあの時はっきりと拒んでいたならばって
最近仲がぎくしゃくしている隣の友人と申し合わせるとかして
力による支配に何とか抗う事もできたんじゃないかって
俺にはどうしても思えてならないんだよ
やってできねえ事なんてないはずなのに
ましてあんたは俺なんかよりもずっとそれができる立場にあったはずだし
その力もあったはずなんだ
折角の世界を変えるチャンスだったのに
見す見す逃しやがって このアンポンタンが
俺はもうあんたらなんて信用しない
あんたのようなやり方で絶対世界は良くなりっこない
偉ぶって見せるだけの知識なんてクソ喰らえだ
死にゆく者を救う事のできない知恵なんてのもクソ喰らえだ
バカで結構 ガキで結構だよ
一生綺麗事を吐き続けてやる
あんたらに教わった唯一の知恵さ
ウソも百回言えばホントになるんだってね
俺は言い続けるさ
この世界は美しい!
俺はこの世界を愛している!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます