絶対的世界という名の女神より

 あなたがたは


 社会において生きているのより前に


 地球という惑星の大自然の一角に


 細々と死を免れて過ごしている




 宇宙という果てしない暗闇の一角に


 頼りなく燃ゆる灯の下


 弱々しい肩を寄せ合って暮らしている




 しかし


 何よりも前に


 思い出して


 もしも あなたのその血肉も


 海も山も 星々でさえも消え去ったとしても


 あなたは紛れもなく


 世界に存在している事を

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