妖精さん 有難う

 確かに 君の言う通りかもね


 実のところ 僕は人間社会ではあまり歓迎されてないのかも


 ……また その悲しそうな顔は何なんだい 笑って ホラ


 別にひとりってわけじゃないよ 少しだけど仲間もいる


 それに君だっている


 まあ恐らく そいつらは妖精なんて信じないだろうけど


 でも君の存在が 今この瞬間も どれだけ僕にとって心強いか……


 ……やっと 笑ってくれたね


 そのかわいい笑顔が


 柔らかい眼差しが


 どれだけ僕を幸せにしてくれている事か


 君と出会う前だって 僕はそんなに不幸じゃなかったけど


 多分 僕が自殺なんかを考えていたとしても


 君の存在は それを思いとどまらせる程の力があるように思う


 ……大丈夫だよ 僕は死んだりなんかしないよ


 どこへも 行かないよ

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