Sister Wendy

 シスター・ウェンディ


 本当は何が欲しいんだ?


 俺が思うに


 君は自分の目的がわかっていないんじゃないか?


 もし そうだとすれば


 ある意味 俺達は同類かもな




 女は愛嬌


 そして 男は読経


 それが 君の行動原理


 男達は忘我の境地


 巡礼者の如く 君へと帰依する


 一つ 謝らなければならないな


 俺は君のご期待には添えないと




 シスター・ウェンディ


 本当は何が欲しいんだ?


 気付いてるとは思うが


 君は自分の目的がわかっていないんじゃないか?


 すこぶる気に食わない事だが


 ある意味 俺達は同類かもしれない




 皇帝陛下にカーツィ


 騎士団長に唾を吐く


 そんな君は公爵夫人気取り


 常に信じて疑わない事は


 自分は守られるべき存在だという事


 一つ 言わせてもらえるなら


 守られた結果 君は何も得てはいないって事を




 シスター・ウェンディ


 本当は何が欲しいんだ?


 帰る場所もなく彷徨く


 でも 君は信じている


 世界は自分の庭なんだと


 半分の真実と 半分の夢を抱いて


 明日も眠る 月桂樹の下




 シスター・ウェンディ


 本当は何が欲しいんだ?


 どこへ行きたいんだ?


 君は自分の美しさを見逃しては来てないか?


 君は否定するだろうけど


 本当は俺達 同類なんだぜ


 思い出してごらん


 ずっと昔 俺達は同類だったんだ


 シスター・ウェンディ

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