女神の接吻が灰以上に甘くはない時

 好きにするがいい


 誰も咎めはしない


 お前がそうしている間は常に


 お前だけが正しい


 お前がそれをする事を止めるならば


 お前の全ては間違いとなり


 他の全ては存在する事を諦めるだろう


 何も変わらない世界だけが


 唯一永遠の慈悲から逃れるのだ


 私はただ従うだけだ


 逆の意味で停止する場所は


 考え得る最善の寝床


 終末との結婚


 覆せない充実感との談笑


 移ろいを認識する時間の仲間達は微笑まない


 お前は夜の持つ最も原始的な意味を理解できないまでも


 それが最初に有する事となった姿を想像できる


 そしてお前が悟った次の瞬間からは


 お前は階下へと去るべきだ


 私は望まないが


 他の全てが喜ぶだろう


 翼が抜け落つるまで待つつもりならば


 山神の鬼哭すら心地良くはなくなる


 彼らはどこへでも行けと言わんばかりに


 大地を踏み鳴らす


 聞く者はもういないはずだ


 お前さえも探求者なのだ


 頭上を樫の根が張っている限りは

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