à Cupidone
恋よ
お前は昔 自由だった
若者は 英雄の腕に抱かれ
少女は 父を焦がれた
女達は 女神の膝で眠り
少年は 姉の温もりを求めた
神はお前達を許さなかったが
私は許している
恋よ
お前はもう 帰っては来ない
お前がまだ ここにいた頃
人はお前の姿を悲劇や詩に託したが
今や人の子らは
書物や寸劇に描かれたお前を真似ている
誰もがそれを本当のお前だと信じて疑わない
私は別だが
恋よ
最も美しく また最も儚き者よ
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