蒼い幻の向こうには
何もない夜空は
わたしには冷た過ぎる
けれど 今は沢山の星々が燃えているから
わたしは凍えなくて済むのね
有難う
何もない夜空は
わたしには遠過ぎる
けれど何故 星々がそこにいるだけで
空はこんなにも近くなるのかしら
教えて
今夜の空は泣いている
月は慰めてはくれない
あなたがこんな時どこで
どうしているのか
わたしは訊ねる相手もなく
ひとり 夢のゆりかごに揺られるの
何もない夜空は
わたしには窮屈過ぎる
けれど 輝く星々は見せてくれる
ほんとうの空の広さを
陽と風が見せる幻ではない
ほんとうの空の姿を
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