比べられない
超現実の 黄金めいた 光の粒
限りない闇の天幕を 埋め尽さんばかりに
狂おしく燃える星達の間から
神聖なる嘘つきが 降りて来る
偽善者達は しかめっ面の聖歌隊を連れ立って
長々と賛美歌を歌い続ける
お前は 泣きじゃくりながら耳を塞ぐが
皆 誰一人として その声を聞かないわけにはいかない
くり返される詩の意味さえ 解する事ができないにもかかわらず
踊り出す身体が 疲れ果てやがて動かなくなり
血肉が朽ち果て 腐り落ち 土との区別がつかなくなっても
支配は終わらない
永久の白痴者達は 何も知る事はない
ただ一つ 自分達がこの束縛から逃れられないのだという事を除いては
私は天空からやって来る
お前達がそう呼ぶ場所 本当の意味でのその場所から
滅びは過程でしかない
だから 幻だけを愛すればいい
どの瞬間を見たところで
真の同一など在り得ない
お前はただ 自らの背に刻まれた聖典を読むだけで終わってゆく
終わる事はできるが
始まる事のできない世界
混沌に理はなく
故に 真理は幻となる
真理は理ならず
天空と大地に 同時に背を向けて
それの芳香を嗅げ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます