第5話 『プロポーズされてません♡』
5.
杏 side:
そして週末、いつものように会社帰りに寄り道したカフェでの
あの台詞。
『遠藤のヤツ、高橋さんと結婚したいって言ってましたよ。
もしかして、もうプロポーズされました? 』
このいきなりで微妙な問いかけ。
この中に私が望むような希望の一カケラがあるように思う?
彼が私との交際を考えてる、望んでいる・・というような
片鱗さえ見つけることができず。
・・どころか、恋人候補範疇外宣告された気分だ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今回のバレンタインデーこそ、手作りを渡せればいいのに
なんて思いつつ、踏ん切りがつかず市販のチョコにしたけれど、
今となっては本命だと分かる手作りにしなくてよかったよ。
一縷の望みが絶たれた今・・これから彼との距離をどんな風に
とっていけばいいのか!
ひとまずは、今までのスタンスを崩さず、過ごそう、決めたのは
そんなことだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます