Round 11 白銀シルバ×死霊ネクロのパチンコ実践!
オープニングを撮る暇ももったいないのでハンドルを握りながらの実践開始となった。
◯全裸待機
◯パンツは履いとけ
◯上も着ろよ
◯下ももっと着ろよ
配信が開始され、シルバが営業モードに切り替わった。
「はぁ~い、みなさんこんにちは! パチンコ実践系配信者の
「連れ打ちの墨乃スミレです」
どうやら今回もレンズ越しは女になっているらしい。そして、カメラは色白の青年へ移った。
「こんにちは。彼の良き戦友、
◯誰このイケメンっ⁉︎
◯嫌いじゃないわ!
◯やだ、惚れそう……
◯百合の間に挟まらなさそ
◯↑シルバ以外男だぞ
開始前に魔女の用意した企画書をザッと目を通しただけで、死霊使い──もとい、死霊ネクロは画面に微笑んだ。
「今日は新たにネクロさんを迎えての実践で〜す☆」
「みんなの応援、心強いね」
いちいちキザったらしいのに嫌味がない。シルバ目当ての視聴者たちも手のひらがドリルと化している。
「今日のこれは……球技かな?」
「サッカーってンだよ。こっちじゃ割と有名な競技だな」
「最近日本代表がブラジルに勝ちましたね☆」
「お前ホントに俗に塗れてんな…………」
つい最近の話じゃねーか。
台の正面液晶の右上には、白と黒で織りなされたボールと、始動口の真上には人気サッカー漫画のタイトルが鎮座していた。
「サッカーということで、本日は『絶対に負けられない戦い』という感じでお送りしていきま〜す☆」
「ふふふ、気合いが入るね」
「パチンコはいつも負けたらダメなんだよ」
常勝が望ましいのである。パチンコペナントレースに黒星はいらない…………ッ!
◯いつも勝つつもりで行ってるぞ!
◯負けたんじゃなくて、預けてるだけ
◯引き出せばいいだけだしな!
◯利息はねぇけどw
「ふふふ……愉快な方々だね」
「お前もその1人になるんだぞ」
さてと、しょうもない返しはほどほどに。
本機は大当たり確率1/399のスマパチに分類される。初当たりの約55%で確変に突入し出玉を伸ばす仕様となる。まぁここまではよくある確率だ。
問題は、『転落式』確変というところ。
ちょうどAIの戦いで酷い目に遭ったばかりだ。それについては当たってから語ろう。
「先読みっと」
「なんだいそれ?」
「カスタムだ。慣れてないならレバブルアップしとけばいい」
「またすぐ味付けを教えて……」
そう言いながらも、
「それではキックオフです」
「前半で2-0にしたい」
「ずいぶん意気込むね、戦友」
なぜかって?
得点王は、俺がなってやる!
◇ ◇ ◇
◯参考機種
『eフィーバーブルーロック』
昨今珍しくなってきた転落型ST搭載の1台。
自分でゴールを決めましょう。
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