第8話 君のことが好き。

 ———〇〇女子大学、講義室。


 今日は嫌な講義が入ってるけど、すごく気持ちよくてあんまり気にしなかった…。

 やはり…、私には尚くんしかいないよね…。


「あれ…? 菜月。何かいいことでもあった?」

「えっ…? 何もなかったけど、どうしたの?」

「講義室に入る前から、ずっとニヤニヤしてたから…。もしかして、彼氏でもできたの?」


 そう聞いてくる友達に、私はこくりと頷いた。


「えっ…? 本当に? 同じ大学?」

「ううん…。年下…」

「年下か…、菜月すごいね。この前もカッコいい人に告られたじゃん…」

「そ、そんなことないよ。私だって普通の人だし…」

「え…。確かに、この前の先輩が7人目だったよね? 普通じゃないよ…それ」

「そう…?」

「ねね、それより菜月の彼氏ってどんな人?」

「……カッコいい人で、可愛い人だよ? へへ…」

「え〜。ラブラブ———」


 そう本当に可愛い人…。


 ……


 ———先日、夜。


 布団の中で、私とくっついている尚くん…。

 そんな彼を私は、ぎゅっと抱きしめていた。


 近い距離で見る尚くんはとても可愛くて、今すぐ襲いたくなるほど好き…。

 それでも尚くんが寝る前までは、ちゃんと我慢するつもりだった。ぐっすり眠れた後は、その体が私の物になるから…。もうちょっとだけ我慢すればいい、もうちょっとだけ…。


「あれ…? どうしたの? 尚くん」

「あっ…、いいえ。ちょっと緊張して…」

「部屋ちょっと寒いから、もっと私の方にくっついて…」

「そ、そんなことできません。もう、十分ですよ! 恥ずかしい…」

「え———いっ! じゃあ…、私の方から行く!」


 尚くんは多分知らないと思うけど、尚くんをぎゅっと抱きしめるとすぐ勃起してしまうのが可愛い。やっぱり…男だからね。でもそんなに欲情してるくせに、私のところにはこないんだ…。いい、まだ高校生だから仕方がないよね…? 照れる尚くんも可愛いから、今日はまず…あのクソ女の匂いから消したい…。


「暖かい…?」

「は、はい…。すごく暖かいです」


 私の物に手を出すなんて…、これは私の物だから…。余所者はいらない。

 だよね…? 私の物に集るのは全部…、殺すしかないよね…? 尚くんもそう思ってるんでしょう? 私さえいれば何もいらないんでしょう? 私だけが尚くんのことを幸せにさせる女だから…、ずっと私を見てほしい…。尚くん…。


 あっ…、ダメ。

 想像したら、食べたくなっちゃった…。


「尚くん…」

「はい?」

「お茶を淹れようかな…? 部屋がちょっと涼しいから、体を温めた方がいいかも!」

「あ…! ありがとうございます!」

「ベッドで待ってて!」


 今日はちゃんと調節して入れないとね…。

 尚くん、お茶を飲んてから私と気持ちいいことをしよう。


 お茶の中に白い粉を入れる菜月が微笑む顔をしていた。


「熱いから気をつけてね…!」

「は、はい!」

「冬はやはり温かいのが一番だよね…?」

「そう…ですね。温かい…です」


 尚くんの体が暖かくなれば…、私もやる時に気持ちいいからね…。

 ちゃんと飲んで、そして体を温めておいて…。


「なんか…、温かいお茶を飲んだだけで、眠くなります…」

「多分、緊張が解けたからかもね? 電気を消すから…もう寝よう…」

「はい…」


 尚くん、本当に…可愛いよ。最高…。

 最高だよ…。そのまま寝て…、今夜は私がたくさん可愛がってあげるから…。


「……おやすみなさい。花田さん…」

「うん…。おやすみ、尚くん…」


 尚くんの無防備な姿はたまらないほど可愛くて、私の性欲を煽っていた。

 お茶をちゃんと飲ませたから、もう起きるおそれはない…。好き…。私の物が目の前にいる…しかもこんな無防備な姿で、「食べてください」って言ってる…。今日はゆっくり私と、この夜を過ごそうね…? 怖がらなくてもいいよ…。どうせ、尚くんはやられたこと自体を思い出せないから…。


「んっ……!」


 私は、尚くんのモノを触りながらキスをした。

 尚くん…寝ているくせに、私が触ると大きくなっちゃう…。ほら…、体が私を欲しがってるんでしょう…? とても気持ちいいって、尚くんのモノが主張してる…。


 尚くんのエッチ…。


「どうせ、布団があるから…パジャマなんか脱がしてもいいよね?」


 裸…、尚くんの裸…。


「あ、あった…!」


 私がつけてあげたキスマークがまだ消えていない…。

 この前…二人っきりの部屋で…、私たちは肌を合わせたよね…? とても気持ちよかったけど、まだまだ足りない…全然足りない。ねえ…、私が普段からどれくらい我慢してるのか、尚くんは知らないよね…? いつも…、いつも尚くんのせいでアソコが濡れちゃうの…。


 ぎゅっと、尚のモノを握りしめた菜月が微笑む。


「可愛い…」


 そしてどんどん大きくなる尚のモノを、自分の口に入れる菜月だった。


「……んっ…!」


 私のモノ、尚くんの全ては…私の物だからね。


「すっごくエロい味がする。尚くん…」


 いつもの匂い…、そして尚くんから私の匂いがする…。

 私の口から出た尚くんのモノはすごくぬるぬるして、硬くて、エロく見えていた。私も尚くんにアソコを舐められたいけど、今はそれより尚くんが私の中に入ってほしい…。尚くんとこうやって二人っきりになると、すぐ濡れちゃうから困る…。


「ゴム持ってきたよ…」


 菜月は尚にゴムをつけながら、ゆっくりキスをしていた。

 そして彼のモノを自分の中に入れる時、とても恥ずかしい声が部屋の中に響く。


「一つになったよ…。尚くん…、ちょっと痛いけど…。一つになった…!」

「……」


 どんな抵抗もできなかった尚は、そのまま菜月とセックスを始める。


「はぁっ…! はぁっ…!」


 尚くんのモノが奥までちゃんと届いて、とても気持ちいい…。

 もっともっともっともっと…、私は尚くんのモノじゃなきゃダメなの…。尚くんも気持ちいいでしょう…? 私と繋がると気持ち良くなるんでしょう? 分かる…。尚くんが私を抱きしめた時に、勃起したからね…? 私、全部知っているから…。私とあんなことやこんなこと…、やりたかったよね…? 尚くん…。


「——————んっ!」


 尚の上で激しい息を吐き出した菜月は、彼の胸に真っ赤なキスマークをつける。


「また、尚くんで行っちゃう…。はぁ…っ…」


 ゴムの中に尚くんの種がいっぱいで、体が震えるてしまう…。


「気持ちいい…」


 正直ね…。ゴムなんかいらないけど、私は優しいから…尚くんが大人になる時まで待ってあげる。そして大人になったら生でしようね…? 尚くんの全てを私が受け入れるから…、だから死ぬ時まで一緒だよ…? 今は付き合うことから始めて、ゆっくり私たちの関係を築き上げよう…。尚くん…。


「ずっと私だけを見て…、私は尚くんのこと大好きだから…」


 その頭を撫でてから、下着姿で尚くんにくっつく。

 すごく気持ちいい一時だった…。


「ねえ。他の女とくっついたりしないで…、またそうしたら…そのモノを折ってあげるからね…? 尚くん…」


 そう囁いた後、菜月はぐっすり眠る。


 ……


「菜月…、なんか幸せそうに見える」

「そ、そうなの…?」

「私も会いたいな…。今度4人でデートしない?」

「デート…? 4人で…?」

「うん! 私も彼氏連れてくるから!」

「一応…、話してみる!」

「うん!」

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