第205話 「前向き」

「あなたは前向きでいいわね」と言われる。

 

 でもさ

 難なく

 人生を切り拓いているわけじゃないよ。


 両手を握りしめて

 唇を噛んで

 空を睨んで 

 運命を呪って

 天に唾を吐きそうになって

 それでも

 ひたすら進んだ。


 暗い、暗い夜が

 いつ明けるかわからない。

 

 ただ

 小さな灯りをたよりに進んだ。


 自分の人生だもの。

 前向きで行くしかないじゃないか。


 月猫散文ノート☆彡


 

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