第152話 「優しさと謙虚さと」
被災して多くの物を失った。
食料品や日用品を袋に詰め乳母車に乗せる高齢のご婦人は
炊き出しのお弁当を持っていてくださいと言うスタッフにこう言った。
「私より困っている方にお渡し下さい」と……
今日初めて、支援施設にきたご婦人。
若いスタッフさんに食料や日用品を乳母車に乗せてもらっていた。
そして、何度も何度も何度も「ありがとうございます」とお礼を言っている。
その瞳に涙を浮かべて――
若いスタッフさんは「明日も元気な姿を見たいから、是非来てくださいね」と声をかけていた。
優しさと謙虚さと美しさが、そこにあった。
でも、こういう場に政治家の姿は見えない。
そういうもんなのだろう。
月猫散文ノート☆彡
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