第115話 「20年後、30年後」

年を取り、相方に先立たれた。

家の中には、話し相手がいない。

買い物に行くのも億劫になってきた。

散歩に行けば、足が痛い。


あの人の言葉は、私の未来かもしれない。

20年後、30年後。

私も同じ言葉を口にするのだろう。


年を取るって、ちょっと寂しいな。

「今度、うちに来てお茶っこしていって」

そんな言葉をかけるくらいしかできなかったけど、あの人は笑顔を見せてくれた。



月猫散文ノート☆彡


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