第82話 「物の怪」

三年前に無人となった古い家。

150年の時を経て、なお威厳を保つ。


黒く太い柱。

古い鏡。

床の間に飾られた置物。

柱にかけられたお面。


『物の怪』が住み着いていそうなかやぶき屋根の古民家。

この家は、まだ朽ちて行くことを望んでいない。


その証拠にほら、人がやって来る……




月猫散文ノート☆彡

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