第3話 スタッフルーム

恐る恐るスタッフルームを除くと

さっきより距離が近くなったせいか、院長と顔に布をかけた女の人が身体を絡ませて、ぐちゅ…ぱん!ぱん!あん…ぐちゅ…なんとも生々しい音をたてている


あの2人そういう事だったのか…

邪魔しちゃ悪いな…


ぐちゅ…あん。あ、あっん…

くちゅくちゅ…


ああ、…り…、綺麗だ。あ、ゆ…の匂い…


うわあどうしよう…

どうにかしてロッカーの方へ行けないかその場で考えているとなぜかスタッフルームに違和感を感じた


まあいいや、どうやってロッカー行こうかなーっと、ん?


え、なんで私のロッカー空いてるの?!


てかよく見たらあの女の人の顔にかかってる布って私の白衣?とカーディガン?

間違えるはずがない、うちの医院はスタッフごとに違う色の白衣が支給されていてあのワインレッドは間違いなく私のだ


たかぶってきたのか、相手の声も大きくなり院長もはっきりと"ユリ"というようになった


「ユリ綺麗だ。ああユリはいい匂いがするね…

好きなんだ。俺の子を孕ませたい」


やだ。怖い。こんな時に足がすくんで動けない…


「お前布とってんじゃねーよ!今いいところだったのによ。おい!」


「きゃあ!ひどい!いつも私のことユリユリいってあんな小娘のどこがいいのよ!」


まって、この声。お局様…?


恐る恐るのぞいてみるとお局様だった


まって、お局様こと佐々木さんはずっと私の代わりに院長に抱かれてたってこと?

今まで普段着てた白衣はあーやって使われた後のやつだったの?

気持ち悪い…フラ…


ガタン!


やばい。音出しちゃった!どうしようまだ足がすくんで動けないのに…


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る