第28話森へ

先生は、次の日、釈放されて森に消えた。 


それをマー君とみっちゃんは先生の背中を見上げていた。


「変人ですね。」


みっちゃんは、心配そうに言った。


「この街は、ちょっと変だよね。パトロールに行こうか。」


「はい。」


みっちゃんは、静かに返事をした。


「あ、友達君は昨日何しに来たんですかね?」


「あー、友達君は先生大好きだったから。」


「そうなんですか。」


先生もまだまだこれからだなとマー君は思っていた。


家に帰るとユーちゃんがカレーを作って待っていた。


「美味い!ビール飲まない久しぶりに?」


「ありがとう。でも何があるか分からないからノンアル飲むよ。」


「そう。乾杯!」


グラスをかざした瞬間、グラスが割れた。


マー君は、ユーちゃんを抱いて床に伏せた。


しばらく銃弾が撃たれた。








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