第2話 書いてみようと思った理由

なぜこの本を書いてみようと思ったのか。

それは私が株をやって「3万円儲かった」とか「商品券がもらえたよ」と知人に話すと少し株に興味を持ってもらえる。


そこで聞かれるのが「私もやってみようかな。でもまずはどうすればいいの?」という質問だ。

もちろん教えてあげるのだが、長々と熱く説明するわけにもいかず、また損することもあるから絶対やった方がいいよと言うこともできない。

良さを伝えきれないまま「そうなんだ」で終わってしまう。


では「この本を最初に読んでみたらいいよ」と薦めようと思っても、本屋の戸棚には経済のプロが書く株に関する解説書はたくさんあるが、いまいち現実味が持てない内容のものばかりだ。

そもそもが難しいから読む気になれない。

折れ線グラフみたいな物が出てきて、線が交わった時が買い時とか、勉強しなくちゃと思うだけでもう本を置いてしまいたくなる。


そこでまったくの素人が株を買うには、まずどうすればいいのか教えてくれる本があればいいと思った。

専門書は一通りのことを書かなくてはいけないから難しい内容も含まれてしまう。

素人向きの優しい本も出ているが、それでも説明の連続で頭が疲れてしまいそうだ。そうすると株って覚えることばかりで難しいからやめようとなってしまう。

だから本書では一通りの説明はしていない。体験談を紹介していく中でマメ知識程度に触れているだけである。


実際私は多くの本に書いてあるタブーとされていることをけっこうやっている。

株に愛着を感じて持ち続けたりとかだ。

それにもかかわらず今まで1円も損をしていない。

欲張りすぎず、単なるお金儲けの手段と思っていないからかもしれない。


ということで「あー、なんかよく分からないから株をやらなかったんだ」という人が共感できて不安が少しでも減ることを願って、実際株をやったらこうなるということを紹介していきたい。


ここに書かれていることは普通の会社員が、普通に株を買っているだけのお話である。

明晰な頭脳を持つ一部の方の成功談よりも、皆さんの現実に近いお話の方がためになると思ったので。

一部の成功者になりたいための本なんかはあふれかえっているのだから。

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