第2話 初スキル
で、俺は異世界転生して、初めについたのが「村」。
今思うと、だいぶちっちゃいとこだったな。
俺が転生した時ちょうど、飢饉が起こっていた。
そこで、目を閉じ、8×8のスロットを思い浮かべた。
インベントリだ。
そして、手のスロットである1番上の1行に、2冊の本を取り出した。
「
俺はディテルマジックブックの中の、スキル使用条件のページを開いた。
スキル創造を使うには、魔導書と
飢饉を防ぎたいから、作物ゲット系か天候操作系が欲しいんだよな…
そう思った俺は、
それを開き、ディボートを確認した。
「必要なのは草と穀物、水分に土か…」
スキルブックを地面に置き、そこら辺でむしってきた雑草を添える。
その周りになけなしの米とにんじん、じゃがいもを撒く。
さらに水をぶっかける。
そして自分の
すると周りが暖かい光に包まれ始め、作物が何百倍何千倍もの速度で育っていく。
作物の成長は、あっという間に1ヶ月を超え1年を超え、収穫の時期になった。
もちろん、村人たちは大喜び。
というか、何処の馬の骨とも知らない俺を素直に信用して、穀物を分けてくれたこいつらが正直恐ろしい。
ちなみに後から知ったことだが、いろんな商人に騙され、たっかい物を買わされて、この村は借金で火の車になっていたとか。
それと余った分のディボートは、スキルブック内に蓄積されるらしい。
そんなことで、村に受け入れてもらえた。
転生スキルがスキル創造じゃなかったらどうなっていたんだろうと考えたのを覚えてる。
この先もこのスキルが役に立つことになるんだが‥その話は次の機会にしておこう。
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