刹那のうたかた
ふわりと温かい丸い塊
大丈夫よと響く懐かしき声とともに
記憶に残る。
祖父、祖母。
もういいのよと響く懐かしき人々の声と姿が。
代わる代わる現れる。
暖かい声援に
心が和む。
もう一度頑張りたいという思いと
もういいかとあきらめる思いとが交錯して
私の小さな胸をむしばむ。
もういいかとあきらめようとするたびに
私の体は寒いと悲鳴を上げるんだ。
まだあきらめてはいけない。
私の体は栄養を欲している。
生きろと。
完
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