007スペクターを見ながら駄弁るだけのお話。

「オープニングアクション、フィジカルな感じだね。いいかも」


 本日のお菓子はカルビー、じゃがりこのサラダ味。


「会議のシーン、恰好いいけど……、秘密組織の会議って、こんなにオブザーバー参加者がいていいの? あっさり、ボンドに入りこまれているし。対比なのかもしれんけど、諜報組織の会議が、企業の研修会みたいな雰囲気って、どうなの? 重みも何もなくない?」


「そうだねぇ……」


「あ、あの悪役、ダブルバレルだ。AF2021-A1。アーセナルファイアーアームズのガバメント貼り合わせ銃。うわー、珍しい銃持ってきて。こんなん出すなら、もっと見せればいいのに」


「珍しいの?」

「珍しい、というよりも、頭が悪いというか。拳銃がダブルバレルになっても、何の意味もないよ。だけど、45ACPが水平二連で打ち出されるという、中二病っぽい発想は、悪くないというか。自分では絶対に使わないけど」

「悪役っぽい?」

「あ、そうそう、悪役っぽい。何かね、こうガジェットが大切にされていない感がある。ボンドのPPKも最初は意味があった。ベレッタは女子どもの使う銃だから、と言って変更させ、愛用させる。ボンドカーも、あえて英国車を使うところに「英国紳士」のイメージを増幅させている。キャラクターを立てるための小道具なのに、そこが手を抜かれている感があって、ちょっと悲しい」


「こだわるわねぇ」

「男の子だからねぇ」


「あ、秘密基地爆発した。いや、何で? 何かバルブみたいなところ撃ってたけど、ライフル撃っただけでしょ。何で、そんな設計になってるの?」


 じゃがりこをがりがり。

 固い食感は、こういう時の発散にちょうどいい。


「あーーーーー、拳銃でヘリが落ちた。いやいやいやいや。もうちょっと、それっぽく見せろよ、おい」



「話の全体はともかく……、細かい部分にあまり愛がない映画だなあ……、あとこれ連続作品なんだな。カジノロワイヤルから見直さないといけないのか……」


「見るの?」

「うーん、多分見る」

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