第3話 事前登録完了
「後はワールド選択と初期位置の設定で事前登録は終わりか」
ワールドは最初から決めていたのでワールド1を選択。ゲーム内時間で神世紀0年スタートとなる。
「位置が迷うよなー、世界中好きな場所でスタート出来るって選択肢が広すぎる」
よくあるアースマップ風の画面をクリックする事によってある程度のエリアを絞って拡大する事が出来る。初期位置を指定すると同時に選択した人数によって領地となる範囲が増減するらしい、どういう基準か分からないがこれもAIがやっているらしい、本当に凄い。
「海外ってのもいいけど地理がある程度わかってる方がいいよな、それに折角なら日本がいいし」
迷っているのは今住んでる東京か学生時代を過ごした福岡か、北海道とか沖縄も面白そうだ。更に細かい場所をクリックすると資源の埋蔵量等も表示される。最小の領地が500m×500m、最大の領地が10km×10kmとなると、場所選びもかなり重要かもしれない。
「ある程度の資源があって、開発しやすく敵から攻められにくい場所がいいな」
防衛の面で言えば島が良いかもしれないが、領地の拡張性でいうと不安が残る。本拠地を島にしつつ、将来的な領地拡大まで見据えるとなると難しい。それにサービス開始までの残り時間が少なくなっているのであまり考える時間が残っていない。
「そういえば、実家のばあちゃんの家の近くに歌手が持ってる島があったな!行ったこと事はないけど周辺の地理ならある程度分かるし、意外といいかもしれない!」
早速調べてみると500mより少し小さい島だった。内海だし、陸地までは数100mしか離れていないので将来的には橋を架けてもいいし、現実では叶わない自分だけの島を持つという男の夢も叶えられて一石二鳥かもしれない。
10kmという範囲内で見ると海が大半を占めるが平地に山、少し離れた場所には火山もある。隣の県とは接地する面積が少なく防衛もしやすいかもしれない。
「初期位置は長崎のこの島にしよう」
初期位置の配置が終わるとオープニングムービーが自動的に始まった。
『ここは地球に似た神々の遊戯盤』
『生み、育て、繁栄せよ』
『そして戦うのだ』
『負ければ死、勝てば多くの物が得られる』
『夢や希望、欲望を胸に奪い合え』
『勝ち残った者には望むものを与える』
『汝にはその資格が与えられた』
『これより神の遊戯が始まる』
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「いや、めちゃくちゃ壮大なんだが!?これ製作費エグくないか?」
俺が小さい島に生まれて、大きくなって、めちゃくちゃデカい城から数万?の魔物に号令を掛けて戦争が始まって、どんどん国がでかくなって、また戦って、そして神になる。みたいな壮大なストーリーが流れたんだが。これもAIか、しゅごい。
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