40 ~いつかみんなを護れる魔法少女になるために~
「……こいつらは、日本トップクラスの魔法少女達、日本の
リサ先輩が言い終わるのと同時か、影の巨人と五人の魔法少女達がぶつかり合う。
先ほどまでの
その様子を見ていた
「………どうやら、日本最高峰というのは
「……うん。凄い」
そしてそれは、まるで
「ふっき飛べー!!」
水色の少女がそう叫び、無数の
それは攻撃を
「ギァッ……ガァぁァアアアア!!!」
「「!?!?」」
胸に大ダメージを受けた影の巨人の化け物は、
それは反撃の
「これは……! 報告にあったなんでも吸い込むってゆう
「確か
オレンジ色の魔法少女は
「わー。吸い込まれるぅー。こんなのよく止められたわねー……」
「あー。うん。これはちょっとヤバいな。アタシの
「てゆーか、なんであいつ死なないの! ディザイアーなら胸のコア叩き壊せば死ぬはずなのにー!」
ボヤく
よくよく見ると、
その
だけど、そんな
火の気配に気付いたのか、影の巨人の黒い視線が
「ルナちゃん!」
「押さえているから
「っ―――うぅ~~~~~~~~~りゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「ギガっ……クエェエアがァァァああアアア!!!」
瞬時にその巨体を焼き上げられた影の怪物は、よろめき、近くのビルに倒れ掛かった。
それを見て、黄色の衣装を身に
「フレア……………? へぇ、ネームレス、か」
「………それに
何か気になるようなことが聞こえたような気もするが、
それよりもずっと感じていた違和感を、彼女達に伝えなければならない。
抱き上げられる腕から身を
「フレアっ!?」
「あたま!! あのディザイアー、頭が気持ち悪い! ずっと《
「っ!! ――そういうこと」
彼女の動く気配を感じたのか、影の巨人は
が、一切の掛け声もなく、オレンジ色の少女以外の四人の
バロロロロオオン!!
赤黒い
オレンジ色の言葉と共に。
「
バルルルルルルルルルルルルルルンンン!!!
「
バォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンンンンンン!!!!!!
オレンジ色の少女の言葉が
思わず目を閉じすぐさま開けた場所には誰も居らず、
「
ギャリギャリギャリギャリギャリィィィィィ!!! と空中で一回転された内燃式大型バイクの後輪は人型ディザイアーの
ロロロロロロロロォォォォォオオオオオオオオ!!!!!!!
「ギ…………っ―――」
次の
「ギャァぁアアアアアアアアアアあああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああアアアアアアアあアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
影の頭の中から一瞬のうちに削り出されたどす
オレンジ色の魔法少女が
他の四人の魔法少女達も、なんでもなかったようにわらわらと
それは、どうしようもなく、格好良かった。
そして、
「………ルナちゃん」
「……えぇ」
「
「それは、私も同じ。ただそれさえできればいいと、思っていたわ」
いつの間にか衣装が白色に戻っていた隣に立つ
その姿が、彼女の後ろの
「でも、それじゃダメなんだ。
熱い
「ルナちゃん。あたし、強くなる。みんなの笑顔を
胸の内に
「いつかみんなを
「……私も、分かりきっていたことを、気付かされた。人一人に出来る事には、限界があるということを。……だから、あなたとチームを組むわ」
目の前の少女は、足元をふらつかせつつも、しっかりと大地を踏み、声を
「マギアールズ、だったかしら。
夕日に当てられてか、肌の白い美麗なお顔は、
「――っ。……うん。………あと、テリヤキをもとに戻す! テリヤキは言ってた。戻すのは難しいって。つまり、不可能じゃない、ってこと。その方法を探すためにも、強くならなくちゃ。よろしくね。ルナちゃん。二人で、強くなってこう……!」
「……ええ―――」
その後は、
《
自衛隊や警察の人達が
「言い忘れていたけれど、私の存在は、あの子———
「え? あ……うん。いいよ、大丈夫。ルナちゃん秘密なんでしょ? 話せないことは誰にだってあるから。それに、ルナちゃんはルナちゃんだし、
「――まったく、あなたって人は変わらないわね。………でも、そういうところは、変わらないままでいなさい」
言って、
無茶をしなければ、変身を
ただ
しかし、数歩
「トモナ、これからは
「………?」
「あなたが護ったモノは、顔を上げなければ見えないものなのだから」
「―――っ」
戦いの中で見せてくれたものとはまた違う、心が
そしてルナちゃんと別れた
「お、来た来た今日は助かったわトモナ……いやフレアだったかしら」
「おーほっほっほ!
「
「あんまし
「今日はホントに助かったわ。
それは、今日、確かに
だから、
誰にも心配させないような、今度こそ最後まで
終章 - 覚悟 完
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