衝動
何もない毎日を変えたかった。
生きてるって感じたい。
あてもなく走り出す。
大きく助走をつけて
昨日までの自分を飛び越えたい。
高台から見下ろす街は
いつもよりどこか新鮮で、
吹き抜ける風は
いつもより少し優しかった。
渇いた喉を潤すと
夏色のサイダーが胸で弾けた。
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