第4話天の川 あさせ白波 たどりつつ
寛平の御時なぬかの夜、「うへにさぶらふおのこども歌たてまつれ」と御馳せられる時に人にかはりてよめる
とものり
※紀友則
天の川 あさせ白波 たどりつつ わたりはてねば あけぞしにける
(秋歌上 177)
宇多天皇の御代、七月七日の夜に、「殿上人は歌を奉るように」と、天皇が仰せれたので、殿上人に代わって詠んだ。
天の川の浅瀬など知らなくて、白波が立つところを選んで渡っていたら、とうとう渡り切ることができずに、夜が明けてしまいました。
「あさせ白波」
「浅瀬を知らない」と「だから白波ふが立つところをたどる」
「結局、渡り切れない、」
と、ほぼ、その場を楽しくする冗談のような歌。
紀友則が有名な歌人であるからこそ、このような歌もゆるされたのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます