紫黒の鬼と黒緋の姫

紬 蒼

設定資料:分からなくなったら見てください

登場人物紹介 ※ ネタバレ含 ※(青ノ章以降で見て下さい)

【ジン】

青庁せいちょう監司部かんしぶに所属

シンとスウォルの父

十年前、とある書簡を妓楼でとある人物へ渡すために出向いて殺される

妓女に振られたことによる首吊り自殺ということで噂された


【シン】

ジンの息子

十年前、父・ジンが殺されるところを目撃

殺した刺客に見つかり、殺されそうになるもそこに現れた別の黒装束の男に助けられる

が、同日、自宅で焼死体で見つかる


【スウォル】

ジンの娘、シンは兄

十年前、母・リレンの持病の療養を理由に太白村たいはくむらへ移動する

その夜、父・ジンと兄・シンが同時に亡くなり、その報せを聞いた母・リレンも病が悪化して死亡してしまう

一度に家族を失い、使用人のライと共に葬儀後、山寺へ預けられるが、数カ月後、都にスウォルの訃報が伝えられる


↓ 十年後


【シン】

仮面の男=成長したスウォル

シンの名で玄庁げんちょうの試験を受け、素性を隠して将軍を目指す

目的は父と兄の死の真相を知るため


【ライ】

ジンの使用人で過去に『死神』と呼ばれた凄腕の暗殺者

ジンと出会ったことで暗殺から足を洗い、ジンの使用人となる

ジンに恩を返そうと何があっても守ると誓うが結局果たせず

せめてスウォルだけはと固く誓っている


【レン】

シン(スウォル)と一緒に玄庁げんちょうの試験を受けた青年

カイの命令でシン(スウォル)の側にいて、素性がバレないように画策したり、玄庁での出来事などをカイに報告している

カイには拾われた恩があり、何を置いてもカイを優先している

子猿のような身軽さと身体能力、見たものは動きも複雑な模様も瞬時に記憶する驚異的な記憶力の持ち主で、カイに重宝されている

が、頭は良くないのでよくカイに怒られている


【カイ】

綾螺りょうら商団の頭領の息子、裏の顔は情報屋

ライとは死神と呼ばれていた頃からの知り合い

香月楼かげつろうの楼主・チュンユとは商売敵であり、互いに情報交換する仲でもある

ゼド・スウ、ライ・スウォルらはカイの顧客で協力関係でもあるが、カイには仲間という認識はなく、あくまでも利害関係が一致しているだけの間柄

故に彼らが直接接触しないよう、情報統制をしている部分がある

王宮外には独自の情報網を完成させているが、王宮内にも情報網を作りたいと考えている

そのためなら自身の危険も顧みない面もあるが、すべて計算され、損得で動く面もある


【チュンユ】

高級妓楼・香月楼かげつろう・楼主

元妓女から楼主に成り上がった凄腕の女性

ただの妓楼だったのが、貴族や黄庁おうちょうの高官しか入れない高級妓楼へと改革した

密談にも利用され、王宮内の情報を売り買いする情報屋の顔も持つ

三年前から第二皇子のヨンと彼の護衛剣士のアルを最高級の妓女・ヨナと護衛のギルとして妓楼に潜り込ませる代わりに情報交換をしている

カイとも繋がりがあり、スウとは妓女達の治療で繋がりがある

十年前、香月楼内で青庁せいちょうの官吏の自殺騒ぎがあった時、まだ楼主になりたてだったチュンユだったが、自殺ではないと知っていた


【ヨン】

ウォラ国第二皇子、ヨナという名で妓女に扮し、香月楼かげつろうに出入りしている

三年前、父である王が療養と称して遠方の離宮へ半ば軟禁されたこと、第一皇子で兄であるヨウが三度に渡って暗殺未遂に遭ったことなどから、王宮内で何が起こっているのか調べ始める

が、王宮内では宰相・タオが実権を握り、ヨウとヨンは政治の場から隔離されたため、高官が集まると噂の香月楼へ潜入を試みる

が、すぐに楼主のチュンユに捕まったことがきっかけで、協力関係を申し出る

以来、ヨナとしてチュンユの妓楼で情報収集を始める


【アル】

ヨンの護衛剣士、ヨンがヨナと名乗る時はギルの名で護衛している

ヨンの忠臣


【ヨウ】

第一皇子

三年前から三度に渡る暗殺未遂によって人間不信となり、護衛剣士のヤンだけを信じるようになる

身の回りの世話もヤンにさせ、自室へ引き籠っている

暗殺未遂の黒幕はヨンだと信じ、ヨンさえも遠ざけている


【ヤン】

ヨウの護衛剣士

献身的にヨウの世話をしている


【コン】

玄庁げんちょう軍部所属の将軍 → シンが将軍となった際に副将軍に降格

人懐っこい大型犬のような風貌で背が高く、体格も良い

これまでの経験から来る勘を信じて行動するタイプ

正義感が強く、真っ直ぐな性格でヨウが健在であった時は時々剣の稽古に付き合っていた


【ヴォルド】

玄庁げんちょう軍部所属の副将軍 → シンが将軍となった際に新設された軍師に着任

コン将軍とは対照的に冷静沈着で知略に優れ、知将と名高い


【ゼド】

『夜の太陽』と呼ばれる義賊、昼間はカイの綾螺りょうら商団で働く

一二年前に黄庁おうちょう書司部しょしぶの官吏である父を失う

使用人も含め、家族全員が自宅で焼死した

失火と言われたが不審なことが多く、真相を調べ始める

その過程でスウの父の事件が起き、スウと一緒に真相を調べることになる

『夜の太陽』と呼ばれる以前、真相を探るために貴族や官吏の家に忍び込み、生活のために盗みもしていたところ、カイに見つかり、カイが指定する家に忍び込んで情報を得る代わりにゼドやスウらの求める真相を探す協力関係となる

十年前、別件で行った香月楼かげつろうで襲われているシンを咄嗟に助ける


【スウ】

酒屋の女将、裏で女医をしている

外科と薬学に精通している

一二年前、ゼドの父が殺されて数カ月後、スウの父も山中の滑落事故で死亡する

白庁びゃくちょうの医官だった父が用事もない山中で遺体で見つかったことを不審に思っていたところ、弔問客を装って現れたゼドと出会い、一緒に真相を探る決意をする

十年前、ゼドが連れ帰ったセファという青年の治療をするが、その青年は記憶喪失を患っていた


【タオ】

黄庁おうちょう央司部おうしぶ所属の宰相

三年前、王が病に伏せるようになると王妃と共に遠方にある離宮へ療養に行かせ、三度に渡る暗殺未遂で心神喪失した第一皇子に代わり、王の代わりに実権を握る

黄庁、白庁びゃくちょうを完全に手中に収め、朱庁しゅちょう青庁せいちょうの一部にも影響力がある

出自不問で登用する実力主義の玄庁げんちょうは貴族が少ないのもあって、力が及ばず、掌握できていない

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