第5話 私は無職

あんたが服が高いなんて言うから、ほんとにも―あんたは!


え、どうかいたしましたか?


服だ、服、服!

今度は服を買えって!


どういう意味ですか?

私また何か言った、しちゃったんですか?

私が着ている服がみすぼらしいから買って着ろっていう事ですか?

うーん、よくわかりません。


お前服が高いって誰かに言ったろ、誰か作っちゃったぞ服屋。


そりゃ誰かは服屋を作るでしょう。あれ?え?


そうだ、わかったか。もうお前いやだ!


もうお前いやだ?な、なんですかね何かありましたか?

私が言ったことが現実になる、そんなことはないと思いますよ?

うん。ないない!


お前自覚無いの?自覚無いのお前!


無職で申し訳ありません。

出来ればわたくし働きたいとは思っておりますが、どうにも働けないんですの。


うん。もういいや。

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