第9話 タヌキ

●樹、棚を登る

 樹は、帳場の台に上がり、まずそこから手が届く物を福知に渡し始めた。煙草臭い帳場で、煙草の臭いが染みついた「60Ω」とマジックで書かれた弁当箱程の紙箱などがどんどん出てくる。抵抗、コンデンサ、真空管、電池ケースや尿素板、ヒューズ、全てもうとっくに廃版になったものばかりだ。福知は受け取ったものを空箱に並べ、空箱一杯になったものは、他の店員が店の隅に積み上げていった。


 樹は、両手で棚板を探り、ぐらつかないことを確認して、両手で体を突っ張り、帳場の台に掛けていた右足を浮かせ、帳場の真上の棚板に乗せた。ゆっくりと右足に重心を移す。新たな紙箱が、樹の目の前に現れる。樹と福知は息を合わせて、受け渡していった。空箱に詰められた十年から二十年前の旧式の部品が並ぶに従って、がらがらだった店内に人だかりがし始めた。復興期に部品を買い集めて、ラジオや様々な回路を作り、商売をしてきた者達にとって、そこに並んだ部品や器具類は、強い懐かしさを誘うものだった。


 樹は更に棚を上がった。


「Qちゃん、ちょっと高すぎて、受け止められへんわ。一服しよ。誰か背ぇ高いのおらんかな」

 福知は周りを見渡すが、みな似たり寄ったりの身長だ。


「うん、ほなこれ最後」

 樹は、手にかけていたものを引っ張った。これまでのものとは全然手応えが違う。それはほんの少し動いただけだった。





 店の天井裏には屋根裏の空間があった。闇の中に、中年のでっぷりした男が、溶け込んだようにうずくまっている。下が騒がしい。ゆっくり目を開くと、朦朧とした意識でぼんやりと天井裏の闇をながめ、そのうち裸電球とその下の賑やかな方にむかって体を起こしかけた。次の瞬間、男の体は、店を見下ろせるすぐ手前まで移動していた。この男もまた、幽霊のようだ。


「なんや、また何年かたってるみたいやな」

 男が覗き込んだ時、ちょうど樹がスライダー変圧器に手をかけようとしていたところだった。


「こんな身なりのええ子が丁稚かいな」

 真下から、いっぱいに足を広げた樹が到底抱えられない重さの変圧器に手を伸ばそうとしているところだった。


「あ、あかんでそれは」

 このままでは、子供が重い変圧器とともに落ちてしまう。男は思わず、身を乗り出し変圧器を押さえた。





「えい」

 樹が手にかけたものは、20センチ余りの真四角の箱に入った、10キログラム以上はある旧式のスライダー変圧器だった。


 樹は、もう片方の手も箱に掛け、更に引っ張った。全重量が樹にかかってきた。と思った次の瞬間、動きかけた箱がいきなり棚に戻った。


「え?」

 さっき動きかけたはずなのに…。樹は、もう少し箱の奥に手を掛けた。樹が片足を浮かせ、全体重をかけたその瞬間、


「パシィ」

 小さなスパークが天井裏を照らした。


「あつ!」

 天井裏の幽霊は、樹の指先に触れ、自身の指先を打ち消されてしまった。反射的に身を引くと変圧器は樹の体重の勢いに従い、棚から滑り落ちた。だが、一杯に広げた樹の両足はもうその重量を支えられなかった。


「あ、落ちるぅ!」


「Qちゃん!」


「Qちゃん!」と、そこに居合わせた人々が思わず声をあげた。


「踏ん張れ!」「棚に戻せ!」


「Q!」

 店員たちと話していた瀞も駆け寄ってくる。


「無理ー、足が」

 一杯に広げた両足先が、もう棚板からずり落ちそうになっていた。福知の手も樹の足首にすら届かない。


「おーちーるー」


 樹の両足が力尽きようとした時、樹の体が、ぐっと持ち上がった。


「へっ?」

 樹の尻に大きな右手があった。


「What are you doing here?」

 見下ろす樹の真下でドジャースが笑っている。


「ドンちゃん!」

 樹に向かって、ドジャースは、左手を伸ばし、変圧器の箱を指差した。


 樹が両手で掲げた変圧器をゆっくり降ろし、ドジャースの左手がそれを受け止めた。


 どよめきが店内に響き、拍手と喝采が湧いた。





 人だかりがする一角から離れた店の片隅に、天井裏にいた幽霊が立って、その様子を眺めている。彼は吹き飛んだ右手指先で一瞬ポケットを探ろうとしたが、左手でそれをやりなおし、煙草を取り出して、歯でくわえた。近くで煙草を吸っている人の傍らに顔を寄せ、火をもらう仕草をし、大きく息を吸い込んだ。もちろん幽霊が吸う煙草に本当の煙がたつわけではない。男は左手の親指と人差し指で煙草をつまむと、歯だけをむき出してその隙間から煙を吐き出した。


 ドジャースは、右肩に樹を乗せると、変圧器を福知に手渡した。埃が積もった変圧器の箱に樹の小さな手形と逆向きの大人の手形が残っていた。


「なんじゃ、あの子」

 男は、幽霊としては、もうあまり自分を保っていられなくなっているのか、薄れかけた下半身や消された指先、そして樹を眺めた。



●父からの礼

 福知が礼を言いながら、軽トラックの荷台に座った樹とドジャースに何本かの冷えたお絞りを手渡した。


 二人は笑いながら、埃まみれになった顔をぬぐう。


「落ちかけてたん、なんでわかったん?」


「もっと話をしたくて、店のマエにいたんだよ。みんながQちゃんの名前を叫んでいた。ボクは駆けつけたんだ」


「すごい!ほんまありがとう!」


 福知がカップのアイスクリームを持って来た。三ツ矢サイダーも栓を抜いて盆に載せている。


「ボクずっと野球聴いてるねんで」


「聴いてる?」


「そやで。ラジオで聴くねん」


「オゥQ、野球を好きになってくれたんだネ」


 店先では、瀞が福知と、話をしている。問屋の社長も挨拶に顔を出した。


 しばらくすると瀞が二人の方に来た。


「ドンちゃん言うたなぁ。ほんま今日は助かったわ」

 ドジャースは立ち上がって「どうしまして」という素振りをした。


「あんたが良かったら、この店の社長が雇うてもええて言うてるけど、どないや」


「really?」

 ドジャースは非常に驚いた顔で、堺屋親子の顔を交互に見て言った。


「ハナちゃんが保証人受けてくれたらやけどな」


「Oh!Thank-you thank-you!」

 ドジャースは瀞の手を両手で強く握った。


「い、痛い!」「Oh!Sorry I’m sorryゴメンナサイ」


「はは、やりにくいことも色々あるやろけど、がんばりや」

 瀞は、ドジャースに声をかけた。


「ありがとうございまス」と、ドジャースは改めてペコリとした。


「やりにくいことって?」

 樹は、春の持った疑問をそのまま口にした。


「やっぱりな、戦争から随分たっとっても、ここら一帯もアメリカの爆撃で丸焼けやったしな。お父さんかて、あんたのことがなかったら話もせんかったやろ」

 樹と春の中で、先ほどドジャースが店先で拒否されたこと、また最初に会った時にも少しドジャースや彼が書いたものに父が無関心なように感じられたことが繋がった。


「でもハナちゃんはな、そんなもん関係無しにこの子も他のもんも世話したってるんや。ほな、ハナちゃんとこ、寄っていこか」

 瀞は、軽トラックの鍵を福知に預けると、樹とドジャースを伴い、歩き出した。



●軍艦アパート 倉橋花江の玄関

「こっちだヨ」

 ドジャースが、ドアを指差した。少し入り組んだ造りの軍艦アパートは、更に勝手な増改築が進み、不思議な立体感とこびりついたような湿気が染みついている。


「知ってるで」

 瀞は、かつて自分が取り付けた玄関ドア横のブザーを鳴らした。




●田伏貫太郎

 四人が薄暗い電灯のついたハナの部屋で、合板製で安物の小振りな丸いちゃぶ台を囲んでいる。また方々が欠けた揃いの湯飲みが四つ出ていた。


「へえ、あんたてえした手柄じゃな。そねーで雇うてくれるって言ってもろうたんか」とハナが、いつもの明るい声で言った。


「ちょっと掛け合うたんや。あのまま重たい荷物抱えて落ちとったらどないなったことか。もう大騒ぎになっとったし、社長もようわかってくれてな。ハナちゃんの名前だしたら、『先代の社長から聞いてます。ハナちゃんやったら』て言うてたで」


「あっはっは、先代の時もそういやあいっぺん雇うてもろとるな」


「タヌキのおっちゃんやな。あのおっちゃん、どないなったんや」

 瀞がそう言った瞬間、ハナの部屋の玄関土間に先ほどの、でっぷりとした中年のところどころが崩れかけた幽霊が、現れた。春が、「いつき、いつき」と幽霊の出現を知らせる。


「え?」と、土間に背を向けていた樹が振り向く。


「うああ!」

 樹は反射的にドジャースと瀞の後ろに隠れた。


「どないした?」と、皆が怪訝な顔をする。樹は、


「そ、そこに幽霊いてるねん」

 瀞は、樹を引き寄せると、

「なんやええ加減なこと言うたらあかんで、ほんまになんか見えてるんか」と半信半疑で聞き返した。樹は、幽霊から隠れたままで、細かく震えながら小さく頷いた。他の二人は樹のこんな姿は初めてだ。どうしたものかと玄関や樹を交互に見た。ハナは、


「幽霊も出そうなアパートやけどなぁ。ほんまもんは見たことないわ。悪さするなら塩まこか」と、立ち上がると建て増し部の流し台に置いてある塩を取りにたった。


「お、おばちゃんには何もせんて言うてるよ。倉橋さんにはほんまに世話なったやて」

 ハナはその場で樹の顔を見ると瀞に、


「あんたうちの苗字しゃべったことあるか」と聞いた。瀞は小さく「いや」と首を横に振った。


「さっきせっかく助けようとしたったのに、人の手こんなにしくさって。礼の一つ、詫びの一つも入れんかい」

 男は右手の先を突き出した。そこには、下宮の時と同じように、煙草の灰が落ちるように崩れた手の平があった。


「あ、で、でもボクなにもしてへんもん」

 樹が小さく震えた声で言い返す。

「助けてくれたんドンちゃんやし」


「ワシがいったんスライダック(スライダー変圧器の商品名)を持ったったんやろがい。その手をぶち消しよって!」

 男は大声をあげている。樹は、泣き出して父親にしがみついた。もちろん幽霊の言葉や姿は周りに一切見聞きできない。瀞もドジャースも困惑した顔をしながらも、樹を抱きとめている。その時、ハナが玄関を指さしながら言った。


「倉橋さんって、うちのこと知っとる幽霊て誰や。名前言うてみ!」


 幽霊は間髪入れずに返事をした。

「わしや、わしや。田伏貫太郎。あの店世話してくれたんあんたやないか!」「…たぶせかんたろう、やて。あの店世話してくれたって」


「あ、あ、あんたタヌキさんか・・」

 ハナの声がひっくり返った。足元がよろけ、その場に膝をつくと、一つため息をついた。


「確かに世話した。それにあの帳場は、あんたの持ち場じゃったのう。あそこは片づけてしまうことになってもうてのぉ、その手伝いをこのQちゃんがやっとったんじゃ」

 瀞も驚いた顔で玄関の方を向いて口を開いた。


「タヌキさん?タヌキさんか、ほんまか。タヌキさん堺屋です。覚えてはりますか。これうちの子で樹言いますねん」


「え?堺屋上等兵殿か!」

 タヌキは、ハナの目前に座り、

「おい親父をこっちに呼べ」と樹に命令した。


「お父さん、おっちゃんがハナちゃんの横に座ってって」

 父は戸惑いながらも頷き、ハナの隣に座った。


「のうQちゃん、タヌキさん今欲しいもんないじゃろか、聞いてくれんか。こんなこと滅多にないぞ」


「うん…、なんかある?」


「おお!ハナちゃん、気の利いてるところ変わらんのう。バナナと酒くれ。そっちの外人に買いに行かせ」と、タヌキは俄然上機嫌になった。


「ドンちゃん、バナナとお酒買いに行って来てって」

 ドジャースは、眉をひそめながら立ち上がった。

「また説明するから」とハナが言い、ドジャースに金を握らせ、買い物に出した。


「ほんでタヌキさんよ。なんで迷うてきたんじゃ、あ、そう伝えておくれ」


「僕らの声は聞こえてるで」

 樹は相変わらず父の影に隠れながら話している。更に後ろに春が樹に掴まって立っていた。 タヌキは、


「急に迷い出したわけやないわい。ずうっと屋根裏でじっとしとったら、騒々しいしおって、この子が上がって来て、落ちかけよったさかい手ぇ出したったら、これや、あれなんなんや?」と、吹き飛んだ右手の平を振ってみせた。


「わ、わからへんけど、僕が触ったら、幽霊は、バーンっていうて光って消えるねん」


「いや、あんたやのうてタヌキさんに聞いとるんよ」と、ハナが言う。


「え?あぁ、えっと、ずっとお店の屋根裏でじっとしててんて」


「死んでからずっとかいな」


「そうや、部屋帰っても綺麗に片付けられてしもて、ワシの荷物も『手近な引き取り手が見つかるまで』言うて、屋根裏にあげられたままや」「自分の荷物屋根裏にあげたままやねんて」


「ほんで店に憑りついとったんか」


「人聞き悪い!言わばワシは『守り神』や。店の事故も喧嘩も収めてきたんや。今回かて」「ワシは守り神でお店の喧嘩や事故をおさめてきたんやて」


「今日も、この子が落ちそうやから、手ぇ出したら、右手が…、消えてしもたんや」「今日、ぼくが落ちそうになって助けようとしたけど、バーンってなって、右手の指全部とんでもうた…て」


「そ、それはタヌキさん、せっかくのとこすんませんでした」

 瀞がどうにか口を開いた。樹の発光爆発現象を一番多く目撃してるのは自分だ。それに保護者としての面目もある。


「ふーん」と小さく言うと、タヌキは疑り深い真っ黒な顔を樹に向けてそろそろと自分の右手を樹の左手に近づけた。


「じっとしとれよ」

 樹は小さく頷くと「ごくり」と唾を飲み込み、目を閉じると体を硬くした。後ろに春もついている。



 そこへドジャースが、バナナと一升瓶を提げて戻ってきた。ちゃぶ台を前に、瀞とハナが並んで座り、その背中に樹が掴まって体を強張らせている。ドジャースは小さく「What are you doing here?」と呟いた。


「おまたせしましタ。banana & 酒!」とちゃぶ台に置く。タヌキも含めて、全員が黙ったままその様子を眺めている。


 改めてタヌキは右手の先を樹の左手に近づけた。10センチというところで、樹の髪がふわっと逆立ち始める。2~3センチで、「バチバチ」と細かい音が鳴り始め、さらに近づけると、スパーク音とともに、小さな光が、タヌキの指の根元を吹き飛ばした。


「うわ!」

 全員が樹の左手の辺りでスパークが光り、パーンと軽い音が響くところを感じた。


「こりゃたまげた。どうなったんじゃ」


 樹は、涙ぐみながら答えた。

「タヌキのおっちゃんが右手を僕に当ててみてん。指消えてる……」


「泣くな!痛いのはわしや。でもわかったわ。触ったらぶち消してしまうんやな。おそろしいやっちゃな」


「わるいことやいたずらしようとふれると、うちけしてしまうよ」

 春は少し樹をかばうように言った。


「なんや、この子も上等兵殿の子かいな」「あ、春ちゃんやで」と樹が答える。


「春ちゃんって、前言うてた春ちゃんか」と瀞が言う。


「うん、おっちゃんにごあいさつしててん」


「春ちゃんって、ほんまにおったんやな」と、瀞は息を飲んで大きく頷いた。


「どうないなっとんねん。さっぱりわからんで。春ちゃんってなんや」

 ハナには全く要領がつかめなかった。


「また詳しゅう言うけど、Qにはいつも『妹の春ちゃん』って霊の子供が憑いてて、今タヌキさんと挨拶したらしいわ」


「へぇーー」とハナは、目を丸くした。


「わしは助けよう思って手ぇだしたんや。良し悪し見境なしに消してしまうんかいな。悪いやつも消せるけど、助けようっちゅう霊も消しとったら……、あ!」

 タヌキは、急に樹の周りをきょろきょろしながら歩き回った。そして樹を指差した。


「おい!上等兵殿に報告や!。Qちゃんよ、おまえには守護霊ちゅうもんが付いてない!」

 樹と春はぽかんと話を聞いていたが、タヌキに強い調子で命令され、びくついて答えた。


「お、お父さん、おっちゃんが、僕にはしゅごれいちゅうもんがついてないねんて」


「どんな人にも守護霊がおってこまごまと守ってくれてはるんや。おまえ、怪我とか面倒事とか多いんちゃうか」


「おっちゃんがな、しゅごれいおったらこまごま守ってくれはるねんて。僕に怪我とかめんどうごと?とか多いんとちゃうかって」


 父が呟く。

「多いなぁ、そないいうたら」「うん」

 樹も頷くとそのまま俯いてしまった。生まれてこれまでの生き辛さの理由がわかった気がした。


「あ、でも春ちゃんと話せるようになってから、いやなこと減ったと思うで。春ちゃん、僕のしゅごれいちゃうん」

 樹は、パアッと明るい顔になってそう言うと、春の顔を見た。春は、首を傾げている。


「そんなんちゃうんや!守護霊っちゅうもんは。ええもんも消してまう守護霊がおるかい!」

 樹はまたしんなりとした表情になった。


「そんな顔すんな。わしの手を消してしまいよったから腹たって追いかけてきたら、ハナちゃんや堺屋君にも会えたし、何より堺屋君の息子やったらしゃあない。もう許したる」

 タヌキはどかっとその場に胡坐をかいた。


「よし、酒とバナナや。みんなでやってくれ。ほれ、みんなに言わんかい」

 びくっとして、樹は答える。


「手ぇ消されて腹たって追いかけてきたけど、ハナちゃんやお父さんに会えたし、お父さんの息子やからもう許すって。みんなでお酒とバナナやってくれって」


「ほう、手打ちっちゅうことやな」

 ハナはよろりと立ち上がり、ガラスコップを古ぼけた水屋から取り出した。また冷蔵庫からファンタを取り出すと樹の前に置いた。


「ほれ、タヌキさんよ。飲め飲め」

 ハナは、タヌキの前であろう場所のコップに小皿を敷き、溢れるほど注ぐ。瀞やドジャース、自分にも酒を注いだ。


「わしはもう飲めんし、食えんからな。前に出してくれるだけでええ。おいしい匂いさせて食うてくれ」

 樹が復唱すると、一同は「そんなもんかぁ」という顔で口をつけた。

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