第8話 弱く生きる



 弱く生きる

 弱く生きる


 弱いままでいいから

 弱いままでいいのかな


 水たまりにつっこんだ


 顔をしかめた


 朝日まぶしい

 嫌いだな


 柵の向こうで柵


 楽しそうな人達がたくさん


 花の匂いがただよってくる


 このまま進んだら死んでしまうかもしれない


 立ち止まった


 現実なんてそんなもの


 線香花火の様に呪う

 これでいい


 出店の輝きはいらない

 どこにもよらずに家に帰った


 最初から

 これでいいんだ


 この生き方でいいんだ

 公園が枯れていっても

 学校が燃えてしまっても


 弱く

 弱く生きる


 このままずっと


 弱いままで生きる


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