第2話綿毛
私はある植物の綿毛だ。
風に吹かれてフワフワと宙に舞い、飛ばされていく。
今日は新築一軒家の玄関までたどり着いた。
私は足を生やして動き回る。
「どこがいいか。」
私は玄関横の庭に埋まることにした。
私は一生懸命足で土を掘り、掘った穴の中に埋まった。
私はその家にある幸せなオーラを取り込み、念じる。
「フコウニナレ。」と。
その日住んでいた若い夫婦は、夫が妻を包丁でメッタ刺しに妻が死亡。
夫はガスコンロで自分の身体を焼いて自殺。
夫の身体に付いた火が、家に燃え移る。
家は灰になった。
私は土の中から飛び出す。
次の居場所を求めて、私は風に吹かれて飛んでいった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます