虚構の中のウロボロス

煙の香り


手渡される虚構


醜い豚の掴んだ手


黄金の模倣品


俺たちはいつからこんなんになっちまったんだろう?


脳内ホルモンを大量消費して


手にした聖杯は鈍色


いつの日もマスには届かず


さりとて己は無力


忘我の飽食


意思無き記念碑の群れ


無限増殖


六道輪廻


終わることのない飢え


システムダウン


外に出よう


己の脚で歩くんだ


さようなら


こんにちは


全てを灰燼に帰さしめて


いつかの結末を楽しもう


シェヘラザード


俺ァ……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る