生きても、死んでも

「」 to die

どうせ末期はあの世逝き

生きたって

生きたって

どうせ死ぬのに

こんなにも生きたいのは何故？

これまでどれだけの命が生まれ

そして、死してきた？

自分だけが特別ってみんな思ってる

それがずっとずっと繰り返されて

ただそれだけのことで

何も特別なんてない

どうせ俺たちの生も

いつかは歴史に飲み込まれて

それが繰り返されていくだけ

それに虚しさを感じるのは

自分が特別と信じたいナルシシズムってだけ

何も変わりやしない日常に

飽きて果てて

死ぬのは簡単

みんな自分のことを特別だって思ってる

ナルシシズム

そうやって生きて

そうやって死んで

それが繰り返されていくだけ

虚しい……

特別だと思っているのは他ならぬ自分

抜け出せぬナルシシズム

死を

詩を

描くことで特別になれると信じている

そんな、どこにでもいる「生」

やめよう

やめよう

そんな「生」を

でも

やめられぬ「生」

生きて

それで何になる？

死を感じて

せめて、今だけは特別でいさせて……