アビリティアチルドレンズ-光妙の鋼-

宮島織風

設定

基本設定

キャラクター


相浦光隆

2034年3月12日生まれ、12歳。

身長:145cm

能力:水を操る能力

役職:海護財団アルニラム中隊長兼航海士

 海が大好きで天然無邪気な少年。容姿は整っており、時折女の子と間違えられるためにボサボサにしていた(何なら幼馴染の光音にも姉の服を着させられていた)。その能力が地球の海に親和性が高いようで、精神的に不安定になった時に取り込まれそうになる。


松浦光音

2034年3月7日生まれ、12歳。

身長152cm。

能力:水を操る能力

役職:海護財団アルニラム中隊所属艦“LA15ミライ”艦長兼操舵手(敷校での役職なし)

 長い白髪紫色の目をたたえる少女、幼少期に光隆に助けられてから幼馴染として側にいる。目の色は紫。

 母と共に失踪した兄弟である景治に対して複雑な感情を抱いているが、景治から託されたLA15“ミライ”を異空間から呼び出し戦闘する。その操船技術は財団屈指とされ、興一の妻である都姫から示現流剣術とともに教わった。


松浦祐希

2034年2月10日生まれ、12歳。

身長150cm。

能力:触手を操る能力?

役職:アルニラム中隊オペレーター(敷校での役職なし)

 光音の従姉妹。白髪をポニーテールに纏めたオレンジ目の少女、前にいた学校では学級委員長を務めていたが為にいじめを受けていた。掛瑠がそれを庇った事により、掛瑠にいじめの標的が変わった事に罪悪感を抱いている。

 没個性気味である事を気に病み“自分を表せるもの”を探しており、学級委員長になったのも没個性気味を脱却する為であった。


相浦掛瑠

2034年3月12日生まれ、12歳。

身長:140cm

能力:氷を操る能力

役職:敷島能力術学校生徒会書記(アルニラム隊での役職なし)

 光隆の双子の弟、されど光隆とは一見反対の根暗かつ内向的な少年。目の色は深緑。

 根暗だが父親譲りの正義漢であり、それが故にいじめられる等彼の生き辛さの根底にある。歴史好きで、正義感が強いが同好の士であるチョウナの発言を見てドン引きしている。

 割とマイペースだがメモ魔で、それは嫌がらせの内容を帰ってから全て書き記していたからである。悪筆なのも、その時の感情までも吐き出そうとした為である。


弓張興一

2022年5月5日生まれ、24歳。

身長:155cm

能力:重力を操る能力(ブラックホール特化)

武器:日本刀(無銘)

役職: 海護財団第三機動艦隊司令長官兼敷島能力術学校準備室室長

 温厚で賢い人格者、それでいて切れ者と評される光隆達の先生。弓張重工の御曹司だが、割と庶民的な価値観を持つ。

 科学技術副本部長として、特殊能力の研究と制御を教える敷島能力術学校設立に奔走。光隆達はその準備室に所属している形になるが、景治総司令によりアルニラム中隊として編成された。

 特殊能力に呑まれてしまった過去があり、生徒達の特殊能力行使には慎重的なスタンス。それの世間的な露呈と、危険視される事を恐れており緊急時以外は見せない。

 ひとたび彼が“重力の能力”の本気を出すと、幾千もの怪物“レトキシラーデ”の群れを粉微塵にできる。その為“太平洋の荒鷲”という渾名まで付いた。ショタコン気味なのが玉に傷。


弓張都姫

2021年8/8生まれ、25歳。

身長:175cm

能力:重力を操る能力(操作特化)

武器:日本刀(無銘?)

 割とサラッとした性格の美人さん。だが愛弟子の光音の事を娘の様に思っている興一の嫁。弓張重工の現CEOで御家騒動の後求心力の回復に務める際に室蘭付近に大規模な工業地帯を建設した。

 民間軍事会社“弓張警固”の指揮権を有し、有事に興一同様に戦いに赴く事もある。その際は示現流剣術と重力の能力で敵を蹂躙する。

 自分の祖父弓張潤三郎の経営手腕を最も受け継ぐ存在として期待されているが、教員としての手腕は興一に継がれた様だ。


松浦景治

2031年生まれ

能力:未来干渉・ミーム操作・能力租借

武器: 日本刀(無銘)、SIG SG550(アサルトライフル)、海護財団総旗艦“セイファート”

 光音の姉で14歳で総司令になった異端児。

 母である松浦ツムギと共に失踪した為に光音から置いてかれた事に恨みに近い感情を向けられてる。また、景治の初恋の相手は自分を立場関係なく見てくれた光隆。

 指揮能力や戦術眼、求心力はかなり高く単騎でもかなり強いが、未来へ干渉する力は負荷が大きく時折昏倒してしまう。


歌浦飯綱

??年生まれ

能力:水流操作(現状最強)

武器:ランチェスター短機関銃

 松浦景治の秘書兼海護財団保安部長。しかし性格は朗らかで表裏がない。だが、守秘義務はしっかり守っている。景治の補佐をやりながらも、ギスギスした事を嫌い組織内の問題解決に勤しむ。紅茶党。

 「○○デース」や片言の日本語を話すが失語症を患っていた際に治療の為に一種のショック療法の結果だった。


諫早陸唯

2033年9/7生まれ

能力:熱を操る能力

武器:魔法の杖、試製44式腕部拡張機動防楯(開発コード「スイギョーザ」)

 光隆の幼馴染、日本人とアイルランド人のハーフ。父親の仕事の都合上イギリスに移住、ヨークのチームをイングランド少年サッカー全国大会へ押し上げた。

 その為天然ボケをかましやすい光隆や統率力の低い祐希より、リーダーシップを発揮する。興一よりも全員の精神面のサポートをやったり良識的な感じで、大抵ツッコミ役になる(だが悪ノリを始めると掛瑠か興一が止めるまでやらかす)。

 カンナとチョウナ(グラバー姉妹)とは移住以来の友達であり、魔法使いとしては二人の方が上で陸唯は物体浮遊術しか使えないという。


カンナ・グラバー

能力:魔法

 陸唯がヨークで出会った友達、グラバー家の長女。お嬢様口調で優雅にしようとしてるが割と年頃の女の子。まともな感性してる(当社比)。

 グラバー家は元来魔法世界と通常人間世界の往来を管理する一族だった為、交易に長けておりそのノウハウが役に立った結果トマス・グラバーは日本に来たとされる。

 来日した後は、その諸々に驚いていた。


チョウナ・グラバー

能力:魔法

 カンナの双子(一卵性双生児)の妹、魔法世界唯一のミリオタ。通常人間世界についても割と知っているが、その情報源がノコノコ動画のため一族から若干嫌われている。召喚系魔法が得意で使い魔として戦車や戦闘機、軍艦を出してくる。

 オタク気質かつ近代のセミプロを名乗っており戦術や戦略、兵器に関しては知識が深い。光音が選定したSFリストを地味に全部見ている為に光音とは話が合う他、歴史好きとして掛瑠とも時に衝突し時に協力する関係。


川内信之

能力:?

 旅館「かわうち」に養子として入った少年。草津の事、自分の旅館のことを愛しており手伝いを学校を休学してまでやる。何なら教育委員会による「学校来なさい」という説得すら蹴る程の男。

 性格は仕事人気質ではあるが、比較的温厚篤実。尚且つ一度教えて貰えばある程度技術を自分のものに出来る。


小佐々進矢

 雑貨屋の一人息子で父は配管工、本人は草津の良さをアピールするストリーマー。しかし嬬恋での土地買収や諸々に対する監視役として海護財団に雇用されたエージェントの一人であり、映美に逐一情報を流していた。

 彼は学校に通っており、同級生の信之にプリントを渡す関係だった。性格は割と皮肉屋だがストリーマーとしてはキレキレである。良くも悪くも若者という感じだが、仕事に対しては熱心に取り組む。


 延岡泰郎

 敷島に居を構える居酒屋の一人息子で野球をしていた際に光隆達と出会う。上2人よりも早くに登場したが、彼の母親の実家がその居酒屋。母親の影響で関西弁。

 特別な力なんて持っていないが、彼もまた光隆の友達である。


松浦映美

能力:細胞と毒を操る能力

武器:不明

 祐希の姉、景治と同い年の従妹。毒を操る能力や細胞操作能力を有する。

 景治と対照的に自由人であり、昼行灯だと妹の祐希からはみなされている。しかし高校卒業認定試験にノー勉で合格したという。

 その正体は海護財団のエージェント「カーネリアン」であり、エージェントの中では特例の准将として扱われている。


柚木賢三

 海護財団第4機動艦隊司令

 五島列島出身で、西海澪の幼馴染。まともな学生生活を送った事のない興一から先輩と呼ばれるようになった。面倒見のいい兄貴分的な性格だが成茂みたいに荒々しくない、寧ろ飄々としたタイプ。

 景治からも一目置かれており、海護財団の日本近海防衛の要となっている。

 示現流を習っていた事以外はほ能力は一般人であり、剣を持って興一や都姫(示現流免許皆伝者)と渡り合える。


 西海澪

 海護財団連合機動艦隊司令

 賢三の幼馴染で、海上自衛隊が日本国防海軍に改組する前最後の幹部候補生学校主席。だが上官が許容しかねる程海賊に対し容赦がなく、独断専行が多かったかった為に追放された。

 以降幼馴染で五島列島奈留島の生き残り同士の賢三と行動を共にする。

 性格は昔は活発な少女だったが、奈留島壊滅と共に感情的かつ苛烈に敵を蹂躙する様になる。その為「連合機動艦隊」という形で賢三は澪の手綱を握ることになる。だが戦況判断は興一を超えるともされ、提督としての実力は確かだという。


吉野秀喜

 埼玉県のボロアパート出身で、シングルマザーの下育てられた琴子の兄。中学卒業後、妹の教員になる夢を応援するために発足したての海護財団に入る。

 海護財団第9遠征打撃群在籍ノーザンプトン級の艦長だったが…?


吉野琴子

 海護財団科学技術本部特殊能力研究部に所属。

 秀喜の妹(1歳差)で興一と同い年。比較的貧しい生まれだが努力して大学まで行き、中学校の音楽の先生の免許を取得。素質は興一からも認められている、可愛いお姉さん系の人。


弓張果苗

 海護財団科学技術本部長で興一とギリギリ同学年の妹(4/1生まれ)で、稀代の科学者で分析から発明まで出来る才女。むしろそれ以外の部分(家事スキルとか)では無能になってしまっている。

 一応災害の能力は持っているが実力は弓張家最弱とされているものの、一撃で高層マンションを根こそぎ破壊できる。IQは興一を超えているらしいが実際数値は不明。

 果苗が小学生の頃に松浦ミナト(光音母の末妹)と一緒に遊園地に行ったがその際に事故って彼女が“いなくなった”。

 生き残った果苗は「人間の幸せの為に存在する機械が、人間を殺すなんてあっちゃいけない。人間は科学を超えた存在だ。そう考えて、実証するために私は科学者になった。科学は私にとって、屈服させるべき敵なんだ」という信念を持つ。

 コーヒー好きの甘党で、キラ・フォボスのケーキやマーチーのビーカープリンが大好き。


弓張作路

能力:災害操作

 都姫の弟、海護財団財務局長(准将)。普段デスクワークは完璧にこなすが、お酒が入ると薩摩武士と化す。薩摩武士となった作路を止めれるのは興一など限られた人物しかなく、ある中東の国が海護財団の支部を襲った(目的は武器略奪)際に報復攻撃として徹底的に周辺国諸共滅ぼした。

 興一を「兄者」と呼んで慕っている。


 弓張政一

 能力:災害操作

 弓張家の大御所で元弓張重工CEO。48歳。頑固者だが経営センスや政治能力は非常に高いが、致命的に子育てが下手であった。

 海護財団発足の提唱者の1人であり、頑固ではあるが逆に筋の通った意見に対して柔軟に取り入れることも出来る努力を有する。

 尚弓張重工CEO時代、競馬興行に於いて兵器名を馬名にして顰蹙を買うもその馬の実力で黙らせた。

 災害を操る能力の破壊力は尋常ではなく、予兆もなしに震度6弱の地震やプリニー式噴火などを発生させる。


滝川在斗

 海護財団科学技術本部基底技術部長(二等海佐)→5代目(?)海護財団東亜探題司令兼副司令(中将)

 樒果曰く「応用の天才」地球系統の技術により新たな兵装などを開発する部門の長で、シェウェ級船体を利用した簡易フロートや揚陸輸送艦などを発案し実戦投入させた。

 同期の真澄の海洋高速交通システムに興味があり、彼の研究をバックアップしていた。

 新生第8艦隊発足時に真澄から防衛本部長に指名され、その後は堅実な防衛作戦を展開し里帆や要からも支持された。


 海野真澄

 海護財団科学技術本部、基底技術部技術職→同部長

 スーパーキャビテーションシステムを利用した水中高速交通システムの開発に熱心で、在斗が東亜探題兼副司令となり彼は同部門の長となる。


六角モチヨ

 能力:戸次流山伏術

 武器:AK47

 海護財団金沢瑞景サイト管理官。

 ドイツ出身だが浅黒い肌の難民の子で、ストリートチルドレンだった所を戸次明香に拾われた。六角は初代カーネリアンこと戸次明香(アスカ・ポインセチア=初代カーネリアン)が身元引受人となった時に付けたもの。

 2022年以降の第二次大祖国戦争にて、Mi22ヘリを用いて第二ロマノフ軍の空挺部隊を“自分も降下兵になる事により”銃撃し幾度となく殲滅している。

 その他にも、裏社会のルールに長けており全てのエージェントは彼女と初代カーネリアンが育てたといえる。

 今は金沢瑞景管理官として、映美のバックアップやフォローを行っている。



世界観

 海に眠っていた怪物達が世界を襲う西暦2046年。怪物達に抗うために作られた海護財団、少年少女たちは船と秘められた力を使い、怪物“レトキシラーデ”がもたらす滅亡に抗う。


用語


 海護財団

 海から現れた怪物“レトキシラーデ”と戦いつつ、海上交通の保護や海賊の鎮圧を目的として設立された組織。近未来的な艦船を7000隻以上保有しているが、未だに問題の抜本的解決は出来ずにいた。


 敷島能力術学校

 主人公、相浦光隆たちが過ごす学校。カリブディスという船の上にある。海護財団が運営しており、弓張興一が唯一の教員として在籍している(増員予定あり)。


 ライラック艦

 海護財団が保有している紫色の軍艦で、35隻いるとされる。主人公の光隆や、ヒロインの松浦光音はLA15“ミライ”と呼ばれる船を総司令松浦景治から預けられる。

 陽電子砲や星団破壊兵器と噂される“プロトゲイザー砲”というオーパーツじみた武装を有する。装甲も硬く、水爆でやっと歪ませることが出来ると噂される。


 特殊能力

 光隆達が持つ秘められた力。人類の叡智を結集した量子コンピュータで10年演算しても解明には至っていない不思議な力。

 しかし、継承のメカニズムについては目処が立っている。


 アビリティア因子

 血液中にこの因子がある場合、特殊能力を行使でき、遺伝子にさえ刻まれているとされる。血統での継承の他にも、生後8時間以内ならば後天的投与の成功例がたった2例だけある。


 自然発生

 いわばこの世のバグ。血統も何も関係なく、偶然にその力が眠っていて何かの拍子に発現したパターン。

 血統での継承はできないが、諫早陸唯や相浦隆元などがこれにならぶ。


 魔法

 この世には物体の中に“エーテル”が眠っていて、それを自分の体の中のエーテルと共振させて物体を動かしたり変化させたりと、物理構造を根本から組み替える事ができる。

 魔力(エーテル)が偶に無尽蔵に湧き出ているスポットがあり、それを“魔力源”とするが、怪異により汚染されている事が多い。


 ライラック艦以外の海護財団の船

 沿岸警備用のコルベットやフリゲート、主力となる駆逐艦や巡洋艦がいる。しかしライラック艦より装甲は弱い。

 それでもミサイルの一発で沈む訳もなく、荷電粒子砲やリニア砲(いわゆるレールガン)などを打つ事ができる。カリブディスもその一つで、同型艦が航空巡洋艦になっている。


 魔導実験艦

 敷島能力術学校に預けられた二隻目の船、オーバーカム。それは科学的な魔法のプロセス解明と、魔法の出力増幅などを目的として建造された。魔法を使う時は、船の上に天使の輪(いわゆる“ヘイロー”)が現れる。

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