向かう先は魔族領。止められるかしら

グイ・ネクスト

第1話 悪魔召喚に挑戦してみたの。

森の中で暮らす木こり一家。ほんのちょっと魔族領が近い場所に住んでいるというだけの木こり一家でした。母親は、私を助けようとして死にました。「逃げて」が最後のひと言・・・。お父さんは朝、起きると私をかばって、私を隠して死んでました。

背中をかじられていました。


気づけば私は父と母を土に埋めて埋葬して・・・悪魔にお祈りを捧げていたの。



悔しいくやしい。


私の全部を捧げるから、どうか、私、リノに魔物たちを全部食べれる力を。


食べてしまえば、嫌いな魔物でも興味を持てるから。


どうかお願い、死の天使様…最後の神さま。


たとえ幻でも。ウソでもいい。


全部食べさせて。


涙が流れる……枯れ葉の中へ涙は消えて行く。私は4歳を迎えた女の子。

服はぼろきれだけ。母ゆずりの金の髪。それと緑色の目。瞳?分からない。


涙がこぼれ続けて止まらないよ。


枯れ葉の下が金色に輝いて行く。


「な、何?」


金色の丸い何かが光っています。


「きれい・・・」


貴族の服を着た誰かが現れた。それも三人も。


「「我が君、小さき者が呼び出したようです」」

と、貴族の服、執事の服を着た二人は同時に跪いて真ん中の黒いドレスを着た女性に言う。



腰まである長い銀髪で赤い目をしていて、黒いドレスを着たその御方の頭の上には8の字を倒した∞天使の輪のようなモノが虹色に輝いています。


死の天使様でしょうか。いいえ、きっとそうに違いありません。


「よい、フェンリルと名乗る事を許す」


私はフェンリルと呼ばれる暴食の悪魔、銀毛の狼、黒き狼、氷りの狼(氷狼フォンリル)になりました。


私は迷わず魔族領へ向かいました。

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