元地味男の俺にモテ期到来⁉︎〜今まで散々言ってきたくせに近寄る奴らがウザ過ぎる

星月 仄夜

プロローグ

クスクスクス


教室がザワついているのには理由わけがある。


「誰、あいつ?」

「キショッ」

「こっち見ないでぇー」

「一緒にいたらうちらがけがれるっつうの」

「それなw」


はい。

自覚してるんで少しぐらい静かに出来ないのかな?

そんなことを思いながら1人で座っている。

正にザワついている原因が俺なんだけどね。

ぼさぼさな髪に黒縁眼鏡。ちなみに眼鏡は伊達。

ま、地味にしてるのにも理由があるんだけど。


「裕哉!!!!今年も一緒だったな!よろしく!!」


走り寄ってきたこいつが俺の唯一の友人である朝木陽輝だ。

イケメンなこいつが来ると再び周りの奴等が騒ぎ出す。

ほっといてくれたら良いのに。


「えっ、何であんな隠キャが陽輝様と!?」

「陽輝様がお優しいからよ!」

「そういうことww」

「それなら納得だわw」


そんな会話が繰り広げられる。

ま、それが当然の反応か。

こんな感じで入学式を無事に乗り切った。

あ、まだ言ってなかったな。

俺の名前は波澄祐哉だ。

よろしく。

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