第39話 報告と相談

 みんなが採集から帰ってくるから、一度集めて報告会でも開こうかな。どれぐらい食べ物が集まったか気になるからね!あと、みんなに役割を割り当てる相談もしようか。

「おーい戻ったぞー。あれ、俺らが一番か?」

〈そうだよ。北に行ったハルくんたちが一番だね。あっちは険しいのによくこんなに早く帰ってこれたね。

「北は険しすぎて、食料を背負いながら歩ける場所に限りがあって欲張ることができなかったからな。逆に他の方角は歩きやすい所だから多く持って、帰ってくるかもな。」

〈楽しみだね。あ、南東からアキとフユたちがきたよ。

「帰ってきたわよー。」

「…帰ってきた。」

〈アキとフユおかえり!結構持って帰ってきたね。

「これでしばらくは暮らしていけると思うわ。」

「…ナツ殿達は遅いな。」

〈そうだね。でも、もうすぐ近くに来てるから大丈夫だよ。

「みんな揃ってるのー。遅くなったが沢山持って帰ってきたぞー。」

〈すげー。一番持って帰ってきたんじゃない?

「大量に木の実があるところがあったからのー。まあ、持ちすぎて疲れたわい。」

〈みんな揃ったから、みんなから、どれぐらい食べ物が集まったか報告してもらうのと、一つ相談があります。

報告の方から先にしてもらおうかな。

「俺たちは余り植物が生えていなかったので、肉が中心に、くり抜いた丸太2個分持って帰ってきた。」

「私たちは、大きな果物がいっぱいあったから、一人一個ずつ、持って、70個ぐらい持ってこれたわ。」

「儂らは、野草を150束ぐらい持ってこれたぞ。」

〈みんないっぱい持ってきてくれてありがとう!じゃあ次に相談なんだけど、みんなに農業とか建築とかの役割を割り当てていきたいんだ。

「…俺らからも一つ相談がある。」

〈そっちの方が重要?だったら先にそっちの方を優先しよう。

「…多分重要だ。俺らの進化の欄に存在進化っていう見たことのない言葉があるから、それについて相談したい。」

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