第36話 【共有本棚について】

 はじめまして。僕はこの『魔法書庫』の二代目所持者だ。君がこの本を読んでいる頃には僕は生きていないかな?(こういう系統の本にこの言葉を書いてみたかったんだよね。)

 ともかく、この本を見つけたってことはこのスキルについて使い勝手がわかってきたんじゃないかな。僕はこの空間を見つけた時ワクワクしたけど君はどうかな?

 ここは『魔法書庫』の共有本棚。僕や君が最初にいた空間は恐らく僕や君の専用の本棚がある空間。なぜ恐らくかというと、僕も自分以外の空間を見つけられてないからね。もしかしたら、他の人の空間に行けるのかもしれないけど僕にはわからない。けど、行けるとしても僕のところには来てほしくないな。恥ずかしいからね。

 自分で逸らしといて言うのはなんだけど、話を戻すと、この共有本棚にある本はこのスキルの所持者が外の世界からコピーしてきた本なんだよね。僕は出来るだけ普遍的な概念の本しか持ってきてないけど、他の人がどうかは分からないから、全てを鵜呑みにしないで欲しいな。

 この本棚をうまく使えばきっと君の生活はグッと良くなるはずです!

 そして、後世のためのお願いなのですがこの本を読んでいるあなたも、その時代の本を隣の魔法書にある魔法でこちらに持ってきて欲しいのです。歴史的な資料や生活のためになる本、専門書、文学作品などなど、ここの本棚は無限に広がっていくので是非、入館費用と思って協力していただけたらなと思います。

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