第13話 戦闘開始

 オオカミ君たちが魔族を連れて壁の内側にやってきた。まず、相手がどんな種族なのか見てみないと。『魔法書庫』


 よし、【生物辞典】を持ってきてっと、新しいページはここか。


・フォレストウルフ

森に住む狼。集団戦が得意で群れで生活している。仲間意識が強く、味方を見捨てることはなく、皆が生存する、方法を選ぶ。群れの強さは地域によって異なるが、魔力が濃い地域の方が強い傾向がある。

・ゴブリン

低級魔族。個々の力は強くないが、生殖能力が高く、とても大きい集団で動くことが多いので、とても厄介な魔族。しかし、知能はそれほど高くないので罠で対処することで楽に倒せることができる。

 オオカミ君たちと魔族のページが増えていたけど、オオカミ君たちは結構強そうな種族だし、ゴブリン戦は時間をかければ、勝てるかな。じゃあ、ここを出て、戦闘開始といきますか。

 オオカミ君に念話を繋げた。

〈オオカミ君たち、壁に登って!

「了解!」

まずは、ゴブリンの足元に根っこを出して転ばせる。

(『樹魔法LV1ルートトラップ』を習得しました。)

〈よし、今がチャンスだよ。

「いくぞ!」

「「わぉーーん」」

 すごい。確実にとどめを刺してる。

(経験値を55手に入れました。

レベルが5にアップしました。)

〈オオカミ君たち、次が来るからすぐ壁の上に!

 立ち上がりは順調に進んでいるね。

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